3キャリアの通信回線すべてをひとつの閉域網へ接続、
決済サービスの必要条件も満たすMEEQ

QUADRAC株式会社 様

MEEQの詳しい説明や料金プラン、各種オプションなどについて知りたい方はこちらから説明資料をご確認ください。

様々な業界のMEEQ成果事例をまとめた事例集をご用意しております。ぜひご覧ください。

導入サービス

MEEQ 閉域ネットワーク

QUADRAC株式会社は、鉄道やバスなど交通機関におけるクレジットカードのタッチ決済をはじめとする、交通事業者向けのクラウド型決済/認証プラットフォームサービス「Q-move」を提供しています。

近年、公共交通機関へのクレジットカードのタッチ決済導入が徐々に広がっており、これまで交通系ICカードや現金に対応した決済システムを搭載していたバスにおいても、その流れが強まっています。クレジットカードのタッチ決済は、乗車や降車の際、バス車両に載せた決済用機材と自社サーバーの間での通信が必要となります。今回、その通信回線としてMEEQを採用いただきました。

決済サービス用の通信回線は、セキュリティを確保した閉域網であることはもちろん、街中から山あいまで移動するバスにおいては、電波状況が良好であることや、乗客を待たせることなくスムーズに決済を完了させる通信品質やサービスエリアを備えていることなどが重要になります。

Q-moveの通信回線にMEEQを採用いただいた理由を、QUADRAC 代表取締役社長の高田さんに伺いました。

QUADRAC株式会社
代表取締役社長 高田昌幸 さん

3キャリア対応、ひとつの閉域網に接続可能など、Q-moveが求める通信への多くの要件

Q-moveに使う通信インフラとしての要件にはさまざまなものがあります。まず重要なのは、クレジットカードを扱うために、クレジットカード事業者が共同で策定したセキュリティ基準「PCI DSS」(Payment Card Industry Data Security Standard)を満たさなければならないことです。そのための仕組みとして通信の暗号化は必須です。

決済サービスに求められるセキュアな回線を実現するためには、閉域網の構築に加え、Q-move独自のゲートウェイを設け専用線で接続、確実な通信を行なうために回線を二重化することも必要です。

信頼性を確保するために、キャリアレベルのみならず、キャリアの先のプロバイダーまで含めて二重化する場合もあります。バスや鉄道事業者の意向にもよりますが、最近はキャリアの通信障害への対応が注目され、二重化の要望が増えてきています。

次に、何よりも確実に通信ができるサービスエリア、そして通信品質です。特にバスの場合は固定回線となり得ないためモバイル回線で接続するしかありません。

バスに決済用機材を搭載する場合、その路線のすべての停留所において電波が届いて確実に通信できることが必要で、都市部では問題にならなくても山の中を走るバス路線では問題になることもあります。現地の路線で通信テストをして通信状況の良いキャリアを選択することもあり、3キャリア対応は必須です。そして、決済サービスですので通信のリアルタイム性も求められます。

こうした多くの要件をどう実現するのかが大きな課題となっていました。

交通機関利用時には改札機やバスのカードリーダーからの情報をQ-moveセンターとやりとりする必要がある

MEEQなら、多様な課題に柔軟に対応する

今回導入したMEEQは、先述した様々な要件に対応したQUADRAC専用のカスタマイズによる提供となっています。MEEQは3キャリアすべてに対応しているとともに、3キャリアの回線のどれを選んでも一つの閉域網構成として提供することが可能です。

さらに、Q-moveのデータセンターにつなぐためMEEQ側にQUADRAC専用のゲートウェイ機器を設置することにより、専用線も接続できる環境を構築しました。

これまで、QUADRACはQ-moveを開始するにあたって、モバイルの通信サービスとして二重化の必要もあり2社と契約していました。1社はコスト面で課題があり、もう1社は通信の信頼性や障害対応で問題がありましたが、MEEQでは、コスト、サービス品質の両面で満足のいく結果となり、現在はMEEQのさらなる活用を進めています。

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導入は期待通り、当たり前に動きそれが続くことが大事

MEEQ導入に際して高田さんは「独自のシステム構成なのにすぐにつながった」と振り返ります。
システムを構築するための専用線の準備やほかとの接続においても、MEEQの柔軟な対応を高く評価しています。

そして、要望に対して前向きなアイデアを出していただけたこと、できるかできないかの返答といった、やりとりの中での対応力、という点も魅力に思っています。

MEEQ導入後の感想については、「当たり前に動き、その当たり前がちゃんと続くってことがとても大事」と振り返っています。

すべてモバイルに置き換えることも視野に

Q-moveでは、駅などバスのように移動しない拠点においても、モバイル回線を採用しています。モバイル回線なら機器を設置すればネットワーク配線が不要ですぐに稼働させることができ、鉄道会社の固定回線を使用せずにスピーディーな対応が可能になることで、ネットワーク構築のハードルを下げることができるためです。

また、モバイル回線の問題として、すべての場所で安定して通信ができるとは限らないことがありますが、ドコモ、au、ソフトバンクと3つのキャリアを現場の状況に応じて使い分けられるMEEQの採用により、Q-moveのサービスが強化されました。

今後、駅の改札機やバス車内をモバイル回線でつなぎ、スケーラブルなプラットフォームにしたいと語る高田さん。「そのネットワークもMEEQで実現していきたい」と、構想と期待を語っていただきました。

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導入企業様情報

QUADRAC株式会社

プロジェクト担当者部署・役職: 代表取締役社長 高田昌幸 さん
ウェブサイト: https://quadrac.co.jp/

  • 業種:交通系決済および認証プラットフォームの提供
  • 導入サービス:決済サービスの通信