MEEQの詳しい説明や料金プラン、各種オプションなどについて知りたい方はこちらから説明資料をご確認ください。
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コンセントをつなげば24時間、映像をパソコンやスマートフォンで閲覧することができるモバイルIP監視カメラの「MORECA」で、監視カメラをより身近にした株式会社エッチ・エス・ストロング。着目したのは、LANケーブルや映像を記録する大容量のレコーダーが必要な従来の監視カメラの仕様を、携帯電話で使用されているLTE規格のSIMとSDカードを内蔵したカメラで代替すること。2018年、日本では数少ない画期的な製品となりました。
現在、そのコアデバイスとして監視カメラ事業の推進力となっているのがMEEQ SIMです。
MEEQ SIM導入の経緯から、その機能的な優位性と販売や保守サービス上でのメリット、さらに将来の事業プランとMEEQとのパートナーシップについて、同社 取締役でMORECA特販グループの片倉誠一さんと同グループの本多史和さんのお二人にお聞きしました。
株式会社 エッチ・エス・ストロング
取締役 MORECA特販グループ 片倉誠一 さん、
MORECA特販グループ 本多史和 さん
2018年に市場投入した監視カメラ「MORECA」は、LTE回線を利用して映像データを閲覧するという画期的な監視カメラです。
それまでの監視カメラは、映像はモバイルルーターもしくはLANケーブル経由で送信されるものが中心でした。また、カメラとモバイルルーターのメーカーが異なると、映像の途切れなどのトラブルの原因特定に時間を要し、保守サービスの切り分けで対応の遅れが生じることが問題となることもあったようです。さらにLANケーブル敷設に伴う予算面の課題、設置上の物理的な制限を伴うこともあり、監視カメラの設置が必要とされながらも断念せざるを得ないケースも少なくなかったようです。
「そこで映像を携帯回線のLTE規格で送ることができるSIM内蔵監視カメラが、そのようなニーズに適合すると考えたわけです。防犯対策や省人化対策などで、遠隔監視のニーズの広がりが期待できるという読みもありました」と片倉さんと本多さんは語ります。
監視カメラ「MORECA」は、1秒間に3から5フレームの連続した画像を送信するため、128kbpsの速さでも監視業務を支障なく運用できるのが強みです。
しかし、SIM内蔵の監視カメラというコンセプトは良かったのですが、初期のMORECAでは通信キャリア1社にしか対応していなかったために、市場への浸透が進むに連れて通信エリアの問題が生じました。カメラ会社による新しい通信モジュールの開発とともに対応通信キャリアが増えたことで、別のSIMの利用検討を行なっていたなか、安定性・コスト面を両立し、同社のニーズにマッチするプランを提示していた、MEEQにSIMを依頼する方針となりました。その背景には、次のようなMEEQ SIMとそのサービスの特長があります。
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MEEQ SIMの低容量/低速向けの「定額 低速プラン(256kbps)」を利用することで、監視カメラ運用のランニングコストを大きく下げることができ、他社の監視カメラと比べて価格優位性を実現できました。その結果、監視映像の必要性があっても導入できなかった潜在需要を、見事に掘り起こすことができたのです。
必ずしも高画質・低遅延の映像が求められない監視カメラ製品の販売において、定額低速の料金プランがあることは大きなメリットとなりました。
もうひとつのMEEQ SIMの優れた点として、早い納期が挙げられます。
SIMの会社によっては注文して納品までが1週間、稼働までにさらにもう1日の待機が求められる場合がありました。一方のMEEQ SIMは、オンラインで注文した翌々日にはすぐ使える状態で納品されるので大変便利です。SIM組み込みを前提にした監視カメラ販売のビジネスではありますが、常にSIMを組み込んだ状態のカメラを在庫にしておくのは、やはり負担があるからです。
「他社さんに比べ、納期の早いMEEQ SIMは在庫レスを実現でき、お客様にも即納できるので、高い評価をいただいています。」と本多氏はMEEQ SIMを選定したことで、顧客から喜んでいただけていることを明かしてくれました。
MEEQ SIMによって通信料の価格優位性が確保でき、短い納期で在庫レスを実現できることは、2つの効果をもたらしています。
お客様への直接販売だけではなく、代理店を経由しての販売にも強みが発揮できています。 監視カメラMORECAの販売先は、建築関係の現場、屋外駐車場や倉庫、街中での防犯用途などが多く、1台から複数台まで商談の規模も幅広いです。また、SIM内蔵なので、電源がとれない屋外でもソーラーパネルを使えば、監視カメラとして稼働できます。
「MEEQ SIMの通信料の優位性でサービス利用料を抑えられるので、個人の方でも玄関や軒下に設置するケースも珍しくありません」と片倉さん。
これらの幅広いニーズに機会の喪失なく供給していくには、販売チャネルの拡充が欠かせません。「代理店に提案した時点で、SIM搭載カメラならではのニーズが続々と挙がってくる状況」という片倉さんのお話からすると、MEEQ SIMによる価格対応力と短い納期は、代理店販売のうえでも、重要な訴求ポイントになっていると言えるでしょう。
一方で、販売先(ユーザー)が増えることで、そのサービス・サポートが売り手にとって負担となるのが常です。そこでもMEEQ SIMの優れたサービスが、ひとつのソリューションを実現しています。
その例として、片倉さんと本多さんは固定IPによる優位性を引き合いに、次のように語ってくれました。
「MEEQ SIMではオプションで固定IPを選択することで双方向での通信が可能となるため、設置したカメラにトラブルがあった場合にリモート診断を行うことができます。」これにより、遠隔地に設置してあるカメラでもサポート対応ができるというメリットがあるわけです。
MEEQのサポートを実際に受けるに当たって、これまでの経験では屋外で稼働しているカメラ上に起こる物理的なものであることが多く、SIMや通信に関わるトラブルはほとんどありませんでした。MEEQのサポートに連絡する機会が少ないとのことでしたが、それでも本多さんは「MEEQへ問い合わせした際は、解決までは、ほぼ1日で終わるので、非常に助かっています。」と、安心して自社製品のサービス・サポートに集中できる環境をつくる上で、MEEQのサポート体制が貢献できていることを明かしてくれました。
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SIMカメラだからこそ実現できた事例として、スキー場での監視カメラの活用があります。通常、スキー場では山頂などで測定する風速の許容範囲内でリフトが運行されるのですが、あるスキー場では、スタッフが風速計を読むために毎日に山に登っており大変とのことでした。かと言って、風速計を読むために従来型のカメラを設置するとなると数千万円の投資になるので、現実的ではありません。そこでMEEQ SIMの複数キャリアの回線が使えることが奏功しました。
「上記のスキー場ではNTTドコモの電波が比較的良好に送受信できたこともあり、。山頂の風速計をMORECAが随時捉え、いつでもどこでもスマートフォンで見ることができるようになりました。MEEQ SIMが 複数の通信キャリアに対応していることで、カメラの設置場所の自由度が増した好例です。」と片倉さん。
近年、大型台風やゲリラ豪雨などによる河川の氾濫が社会的な課題になっています。
「河川氾濫の予兆を捉えるのにも、電源をソーラーパネルで確保し、MEEQ SIMと監視カメラMORECAの組み合わせで、監視が必要な河川沿いの多くの箇所に、低予算で自由度高く設置できれば、監視の盲点や弱点を減らすことができます。」と片倉さんの話は続きます。
このように、リーズナブルで通信範囲の広いMEEQ SIMとMORECAのコンビネーションで、防犯・防災はもちろん、さらに適用フィールドを広げていけるのではないかと同社では期待を膨らませています。
また、近い将来を見据えた取り組みとして、やはりAIの活用があるとしています。AIが映像を診断することで、危険エリアへの誤侵入、倉庫や店舗への不法侵入などを検知した時点で警報を鳴らすことができ、事故や犯行を未然に防ぐことができるわけです。「例えば、これまで取り組みがあまりなかった農地の監視でも、MEEQ SIMとAI機能を持ったMORECAがあれば、盗難や鳥獣被害を防ぐことができるのです。」と需要の裾野の広さについて、片倉さんと本多さんは語ってくれました。
AIによる検知のなかでも炎の検知は、監視カメラによる映像解析の新しいテーマとして同社でも注目しています。
「MEEQのサービスのひとつ「MEEQ AI」の「炎検知β」には、大変期待しています。炎(火災)の検知は、映像解析による判定の正確さが求められ、検知し損なえば損害賠償問題にもなりかねません。本来は火災報知器がその役割を果たすのですが、監視カメラによる映像解析で火災を検知できれば、河川の監視と同様に監視カメラの用途と設置機会を広げられることになるでしょう」と片倉さんと本多さんは、今後のMEEQのサービスへの期待を明かしてくれました。
同様に、「MEEQ AI」のサービスには「ナンバープレート検知」があります。MEEQのIoTストレージに送られた自動車のナンバープレートの映像から、地名やひらがな、番号をテキスト情報として認識する機能で、監視カメラ「MORECA」に付加価値を与えるサービスになると期待されています。
「オフィスや工場などの駐車場で、入出庫管理や不正利用の防止などに役立つでしょう。」と本多さん。個人経営の小さな駐車場のひとつひとつが「MORECA」と「MEEQ SIM」そして「MEEQ AI」の販売先になるとしたら、これはかなり大きなビジネスになるかもしれません。
MEEQにはSIMに限らず、AIサービスなど、「MORECA」の用途と付加価値を拡大できるサービスが多数ありますので、今後もエッチ・エス・ストロングの新しい事業プランの実現には、MEEQが貢献できる可能性が大きく広がっていると言えそうです。
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プロジェクト担当者部署・役職: 取締役 MORECA 特販グループ 片倉誠一 さん、MORECA 特販グループ 本多史和 さん
ウェブサイト:
http://hsstrong.co.jp/