MEEQの詳しい説明や料金プラン、各種オプションなどについて知りたい方はこちらから説明資料をご確認ください。
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ITソリューションサービスが主体の富士フイルムデジタルソリューションズ株式会社。IoT機器を使ったソリューションサービスも事業の柱のひとつで、2017年から自社開発を始めた「IoT gate
Platform」による、作業員の安全・健康管理を行う「SAFEMO安全見守りクラウドサービス」(フィールドワーク支援ソリューション)を提供しています。
IoTソリューション事業内の課題はウェアラブル端末の通信費。従量制課金のSIMを使用していたことで試算を超えた通信費がたびたび発生、請求できずに持ち出しになることもありました。そこで白羽の矢が立ったのが、固定料金制のMEEQ
SIMです。従来のSIMをMEEQ SIMに代替することで、課題の大部分が解消されると期待しています。同社IoTセクションのご担当者様にお聞きしました。
今回お話いただいたご担当者様は、2017年からIoTソリューションの企画開発を進め、次々にサービスを立ち上げてこられました。工場の設備類に設置するセンサーなどのIoT機器の開発販売からスタート。「そういった活動のなかで、ウェアラブルデバイスのメーカーとも親しくなり、工場などで働く現場作業スタッフの管理を支援する、ウェアラブルウォッチの開発が始まりました」
クラウドのプラットフォーム「IoT gate
Platform」を運営しており、連携して各種IoTデバイスやサービスを提供できるのが同社の強みです。SIM搭載のゲートウェイにBluetoothやWi-Fiを介してセンサーなどの各種デバイスのデータを収集、クラウド上で分析し、作業現場の可視化・数値化で現場管理を支援するビジネスモデルです。
IoTソリューションサービスで人気が高いのが、「SAFEMO安全見守りクラウドサービス」です。作業現場でのスタッフの「体調管理」「安全管理」「熱中症対策」「ロケーション管理」を、通信機能を持つウェアラブルウォッチで行います。1分間に1回の割合で作業員のウェアラブルウォッチからデータを収集し、クラウド上で管理、しきい値を超えるような異常を検知すると自動的にアラートを返す仕組みが基本です。熱中症リスクや脈拍数の動き、転倒・転落・停滞など作業現場でのトラブル、危険エリアの侵入などの保全を目的としています。
ウェアラブルウォッチは2種類あり、ひとつはウォッチから直接通信する4Gウェアラブルウォッチの「mSafety」で、データを仲介するゲートウェイが設置できないような環境に適しています。もうひとつは、BluetoothとWi-Fiを通してウェアラブルウォッチからのデータをSIM内蔵のゲートウェイがキャッチし、そこからクラウドに送るタイプの「WOS-PRO」で、「SAFEMO安全見守りクラウドサービス」の主力デバイスとなっています。
「Bluetoothウェアラブルウォッチ(WOS-PRO)」のデータはゲートウェイを介してクラウドに送信される方式ですが、そこで通信回線が必要となり、いくつかの会社のSIMを使用してきました。ゲートウェイで使えるSIMの動作確認の問題や、USBドングルの形状などから、規格内のSIMを使ってきたのです。調達までのリードタイム、管理上の課題などはクリアできたものの、ゲートウェイとクラウドの間で発生する通信費について、SIMが従量課金制だったために、しばしば試算結果や想定値を超え、それが大きな問題となりました。
「ゲートウェイ1台につき、最大40個のウェアラブルウォッチのデータを取得できますが、構造上、1個のウェアラブルウォッチのデータを2台以上のゲートウェイで拾うことがあります。もちろんそういう特性を考慮したシステムなので、集計されるデータには支障ありません。問題は、その重複して収集したデータ量に応じて通信費が累積化してしまうことでした」
これは採用していたSIMが従量課金制であったことが起因しており、発生したすべての通信コストを利用者に請求できないケースもありました。
これが事業上の最大の課題となり、今でも重要なテーマではありますが、MEEQ SIMの採用で解決の道筋が見えてきたのです。
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課題解決のために「固定料金のSIMはないか?」とインターネットの検索から始めたそうです。新しいSIMの条件は次のようなものでした。
インターネット検索を続けた結果、この条件にぴったりと合ったのがMEEQのSIMだったのです。
「当時、いろいろと探しましたが適合するのはMEEQ
SIMだけでした。テスト稼働で“これでいける!”となり、今ではメインのSIMの位置づけで、既設のゲートウェイのSIMもMEEQ SIMへ移行中です」
先の3つのSIMに対する要求事項に、もうひとつ4番目の条件がありました。それは「使えるキャリアが豊富であること」です。後述しますが、これもMEEQ SIMの大きな導入メリットとなりました。
インターネットの検索でMEEQ SIMを知ったのと同様に、最初のテスト用のSIMの入手も1枚から購入という手軽さで、即日試すことができたことも大きかったようです。ネット上で申し込み、メールによる情報交換を経てオンラインでの契約となりました。最初の一歩は動作確認となりますので、大規模商談のような対面でのプレゼンや交渉は、時間を要するため、煩わしいと感じることがあります。その点、MEEQ社はネットで1枚注文するだけで無事終了し、動作確認が容易でした。その後は実装用としてMEEQ SIMの利用枚数は継続的に増えていったのです。
MEEQ SIMを導入したことで、どのような効果があったのか、もう少し詳しく見てみましょう。
新しいSIMの条件のなかでも一番重視したのは「定額固定制の通信費のプラン」です。シミュレーションを重ねても試算と合わない場合や、作業員のその日の動きなどでも通信費は変動します。一方、利用者は月々の費用をなるべく予算内に一定額で収めたいと考えます。
定額固定制のMEEQ
SIMのプランならば、決められた月額と利用したSIMの枚数でその月の通信費が決定します。これならば利用者の会社への請求も同様に「月額×ゲートウェイ(SIM)」で計算すればいいわけです。双方にとって利便性の高い料金体系であり、「スムーズでわかりやすい見積書や請求書の作成などで、顧客の信頼も厚くなった」とご担当者様が明かしてくれました。
もうひとつ、MEEQ
SIMを選択したメリットとして大きかったのが、3つのキャリアを利用できることでした。通信エリアが広くユーザー数も多い通信キャリアに対応したSIMの利用が基本でしたが、地域や場所により、ほかのキャリアの方が感度が良好なことがあります。
「その点でMEEQのSIMは3つのキャリアから選択できるので、将来的にもこれは間違いないと思いました」
「SAFEMO安全見守りクラウドサービス」の利用者には、年払いを希望する会社も少なくありません。サービスの利用を始める時期も、まちまちになります。そこでMEEQ SIMの「年払い」サービスの融通性が生きてきます。MEEQの年払いはSIM購入時に月額費用の1年分を先払いできるのですが、年払い契約ごとに「締め月」を設定できます。そのうえで回線単位の「月払い」も選択できるのです。利用者が「SAFEMO安全見守りクラウドサービス」の年払いを希望した場合、いつからサービスの利用を始めてもそれに見合った通信費を請求できるので、事務手続き上でもコスト管理をするうえでもメリットがあります。
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労働人口の減少を背景に、少しでも労働環境を改善し、作業者に働きやすい環境を整えていくには、従来のような管理者による管理だけでは不足です。データを活用し、無理・無駄なく働いてもらうためのソリューションの需要は、今後ますます期待できると言えそうです。
「最近は熱中症対策での引き合いが多い」と近況を伺いました。この結果、年度初めは64社(製造工場、建設・土木、鉄鋼関連、食品関連、化学・プラント、電力関連、倉庫、サービス他)だった利用社数は、現在(2023年8月下旬取材時)では100社を超える勢いになりました。当初はいわゆる大手企業が中心でしたが、中堅中小企業にも拡大しており、工場ならばどこでも導入環境が作れることが引き合い増加の理由のようです。
作業員・作業環境・異常状態を一元管理する画面
提案時にMEEQという会社がソニーグループであったことも安心材料のひとつでした、と最初の印象についても語っていただきました。「利用する回線のキャリアを気にするユーザーさんは多いですが、SIMのブランドまではあまり気にしていません。それでもMEEQという会社の安心感は営業面でもプラスになる可能性が高そうです」
実務面では、当初に採用した従量課金制のSIMが一部で稼働していますが、動作確認が終了した既設のゲートウェイからMEEQ
SIMに切り替えているので、通信費の変動という課題は、ほぼすべて解消される展望が見えています。作業員の最適配置や効率的な活動を推進するデジタライゼーションの支援にも、サービス範囲を拡大していく考えです。
「まだまだMEEQのサービスについては知らないことが多いので、AIサービスなども含め、Win-Winの関係を広げていきたい」とご担当者様から、インタビューの終わりに熱いお言葉をいただきました。MEEQ
SIMの特性を生かした、ウェアラブルウォッチなどの新しい市場として、「お年寄りの見守りサービスや、IoT以外では映像系のサービスにもMEEQ SIMを生かしていきたい」というビジネスのヒントをいただきました。
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プロジェクト担当者部署・役職: IoTセクション担当マネージャー
ウェブサイト:
https://www.fujifilm.com/fbds/