MEEQの詳しい説明や料金プラン、各種オプションなどについて知りたい方はこちらから説明資料をご確認ください。
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株式会社HRは、商業施設や工場などで使われる業務用エアコン向けに、自社開発の省エネ装置「ecomira(エコミラ)」を提供しています。既設のエアコンに「エコミラ」を接続すれば、空調に必要な消費電力が3分の1も削減できるそうです。
しかも、従来の省エネ装置がエアコンの動作を止めて節電していたのと異なり、「エコミラ」はエアコンを止めません。省エネと快適な温度の維持を見事に両立させます。
さらに「エコミラ」の効果を大きくしたい場合は、オプションの「遠隔サポート」が利用できます。これは、エアコンの設置環境や使用状況に合わせて「エコミラ」の設定が最適になるよう、HRがリモートで調整するサービスです。お客さまは、お任せで省エネの恩恵が得られます。
遠隔サポートを実現するにあたって同社が選んだ通信手段は、SIMによるモバイルネットワークです。そして、「簡単な購入、解約手続き」「確実に接続できる広い通信エリア」「低コスト」という条件に合うSIMを探しました。
HR代表取締役の網島弘幸さんは、「いろいろなSIMをトライ&エラーで比較した結果、最終的に『MEEQ SIM』が最適だと判断しました」と話します。さらに、「MEEQ
SIM」を多数導入して運用開始したところ、予想外に使いやすいことに驚いたそうです。
「MEEQ SIM」に決めた理由や、導入後に感じた思わぬメリットなどを、網島さんに詳しく伺いました。
株式会社HR 代表取締役 網島弘幸さん
HRの「エコミラ」は、「デマンド・コントローラー」と呼ばれる従来のエアコン向け制御装置と違って、エアコンを運転したまま大きな省エネ効果を発揮します。これを可能にした秘密は、網島さん自身が発明し、特許を取得した独自技術です。
パチンコホールなどの商業施設や工場では、エアコンの電気料金が馬鹿になりません。特に夏季は、施設全体の消費電力の相当量をエアコンが占めるほど。エアコンを省エネ化すれば、大きな経費削減が期待できます。では、どうすればエアコンを省エネ化できるでしょうか。
「エアコンの消費電力は、室外機のコンプレッサーを動かすインバーターモーターが9割方を占め、電子レンジ10台分くらいに相当するのです。コンプレッサーの消費電力を減らすと、エアコンの省エネにつながります」(網島さん)
エアコンのコンプレッサーに着目した網島さん。室外機のインバーターを制御してコンプレッサーの回転数を下げると、消費電力を大幅に減らせることに気付きました。
「『エコミラ』は、室外機のノロノロ運転で省エネを実現しました。これによるエアコンの節電効果は30%ほどです。夏になると、消費電力の半分をエアコンが占めるような施設もあるので、全体で15%の節電効果が得られます」(網島さん)
従来のデマンド・コントローラーはエアコン自体を止めて節電するため、快適な温度の維持が困難です。これに対し、「エコミラ」はコンプレッサーの回転数を下げるだけで、エアコンの運転は止めません。つまり、温度を保ちつつ、省エネを実現します。
この「止めない、送風にもしない、ずっと冷房や暖房をしたまま節電する」技術を実用化した「エコミラ」は、「世界で唯一の特許技術を取得している省エネ制御装置」(網島さん)です。
そんな「エコミラ」には、室外機のインバーターを制御する前述した「エコミラTYPE-DC」だけでなく、室内の換気扇を制御して適温になった空気を逃がさない「エコミラTYPE-plus」、室外機と換気扇の両方を制御して省エネ効果をさらに高める「エコミラAIR SYSTEM」があります。いずれも、いくつもの特許を取得した、多くの技術的な工夫が盛り込まれた装置です。
そのうえ、業務用エアコン大手4社の製品に安心して追加できるよう、取付保証まで取得しています。そのため、保証やメンテナンスが打ち切られることなく、そのままエアコンを使い続けられます。
「エコミラ」には、各種設定をお客さまに代わってHRがリモート操作する有償オプションサービス「遠隔サポート」が用意されています。「エコミラ」にSIMをセットして、モバイルネットワーク経由で外部から操作する仕組みです。
「『エコミラ』は内蔵タッチパネルで簡単に操作できますが、お客さまにとっては業務外の作業です。お客さまが不適切な操作をすると、省エネにならないおそれもあります。そこで、電話一本で弊社がお客さまの代わりにリモート操作するサービスを用意しました」(網島さん)
網島さんによると、「『エコミラ』をどう設定すれば高い省エネ効果が得られるかは、施設の規模や使われ方によって異なります。導入してくださった施設に最適な設定を弊社が探るため、最初の1年は無料で遠隔サポートを提供することにしました。すると、この1年間で省エネ効果を実感していただけるので、ほぼ100%のお客さまが遠隔サポートを契約してくださいます」とのことです。
遠隔サポートを提供するにあたって、お客さまが施設で用意しているネットワークは「エコミラ」で利用できません。セキュリティを重視するお客さまにとって、外部機器の接続はリスクになるからです。
そうした理由で、お客さま施設のネットワークから独立した、「エコミラ」専用のインターネット環境をSIMで確保する必要が生じました。「いろいろなSIMをトライ&エラーで比較検討し、『MEEQ
SIM』が最適であると判断しました」と話す網島さん。最終的に選んだのは、「簡単な購入、解約手続き」「確実に接続できる広い通信エリア」「低コスト」という条件に合う「MEEQ SIM」です。
採用するSIMを決めるにあたって、最初に苦労したのは入手時の手間でした。
「SIMは『エコミラ』を受注してから購入するので、手続きがなるべく簡単で、納期の早いものを探しました。試したSIMのなかには、書類にハンコを押して提出しないと入手できなかったり、届くまで2週間くらいかかったりするものがあります。ほかにも、購入手続きが複雑で、解約も難しいSIMもありました」(網島さん)
そうして比べた結果、コンソール画面上で手軽に注文できて、納期も最短3日と短い「MEEQ SIM」を選びました。
もう1つのSIM選定条件は、さまざまな環境で確実につながることです。
「MEEQ SIM」は3キャリアに対応しているので、その点は問題ありません。特定のキャリアしか通信できない山間部の工場などでも、通信環境を理由にした「エコミラ」の設置を断念することはないでしょう。
「3キャリア対応が、お客さまへの提案に役立っています。これでつながらなければ、衛星インターネット通信サービスの『Starlink』を使うしかありません」(網島さん)
もちろん、料金の安さも選定理由の1つですが、網島さんは「既に十分安いものの、安ければ安いほどありがたい」としました。
「エコミラ」の「MEEQ SIM」利用状況を調べたところ、空調に関する機器なので通信する時としない時の差が大きく、季節による変動がありました。設置した場所によっても、通信データ量は大きく異なります。
こういったケースでも、MEEQ
SIMでは契約している複数の回線で通信容量を分け合う「パケットシェア」の機能もあるため、今以上に節約安くできる可能性があります。また、高速な通信は必要ないので、料金を安くする、といった料金プランを作ることも考えられます。
「MEEQ SIM」には、柔軟な料金体系を選べるメリットもあるのです。
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「MEEQ SIM」を実際に使い始めたところ、次のような効果が得られました。
1つ目の効果は、お客さまへの対応が迅速化したことです。
網島さんは、「『MEEQ SIM』の購入が簡単なことで、納期が短縮され、工事日程が組みやすくなりました。『エコミラ』の受注後すぐにSIMが届くので、お客さまを待たせずに済みます」と評価しています。
2つ目の効果は、安定した通信状態です。
「以前使っていたSIMは、時間によって接続が不安定になるなど困ることがありました。通信できないと、遠隔サポートで『エコミラ』を操作できないので。『MEEQ
SIM』は通信状況が良好で、お客さまからの要望に素早く対応できるようになりました」(網島さん)
網島さんは、事前に予想していなかった「MEEQ SIM」のメリットも実感しています。多数導入した「MEEQ SIM」の使用状況などを確認する際に使うコンソールの動作が、とても軽いことです。
「コンソールが凄くスムーズなことに、ビックリしました。もっと動作がもたつくと思ったのに、想像以上にストレスなくグラフが見られます。それが心地良いですね」(網島さん)
現在のところ、「エコミラ」は国内限定の製品です。ただし、網島さんは「今後海外に設置されたエアコンにも『エコミラ』を搭載できるようにしていきたい」と話し、今後の海外進出に向けた調査を進めています。
たとえば、国や地域によって異なる電気料金の計算ルールを調べ、「エコミラ」の方法で節約になるか、といったことを調査中です。「この方法でコストメリットが出せるようになれば、海外へ展開していけます。もっとも、計算ルールが毎年コロコロ変わったり、エアコンの機種が古かったり、インバーター方式でなかったりして、一筋縄ではいきません」(網島さん)
簡単でない海外展開ですが、網島さんは次のように話しました。
「実現できたら、国内同様『MEEQ』の使用を検討します。選定理由や効果として挙げたメリットに加え、海外で通信できるミークの『MEEQ
グローバルSIM』が用意されているからです。そのおかげで、海外のどこに『エコミラ』を設置しても日本からアクセスできます」(網島さん)
「エコミラ」のように優れた製品は、海外でも高い需要が見込めます。そのような時には「MEEQ SIM」が力を発揮するでしょう。
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プロジェクト担当者部署・役職:代表取締役 網島弘幸さん
ウェブサイト:
https://ecomira.co.jp/