農業の生産現場をDXで支援する「みどりモニタ」
以前の通信サービスに対する悩みを、MEEQ SIMへの変更で一挙解決

導入サービス

MEEQ SIMインターネット接続

株式会社セラクの「みどりクラウド」は、農業の生産から流通、販売に至る全領域をITで総合的に支援するプラットフォーム。農業DXによって生産者を支え、強い農業を目指しています。

今回取り上げる「みどりモニタ」は、「みどりクラウド」のうち農業生産をカバーするサービスです。温度や湿度、日射量などのセンサーを圃場（ほじょう）に設置し、遠隔監視できるようにすることで、生産現場の負担軽減を目指します。取得したデータは、収量の増加や秀品率の向上、収量予測や病虫害の検知、圃場環境の数値化による再現性の向上など、様々な用途に活用できます。

センサーで得たデータは、「MEEQ SIM」経由でクラウド環境へ送信します。「みどりモニタ」ではこれまで別のSIMを使っていましたが、現在「MEEQ SIM」への切り替えを進めているところです。

セラクのみどりクラウド事業部カスタマーエクスペリエンス課および調達課で課長を務めるUさんによると、「MEEQ SIM」には「注文が簡単なこと」「納期が短いこと」「コストを抑えられること」など数多くの長所があったので、切り替えを決断したそうです。

実際に切り替えたところ、いくつもの恩恵が得られ、「みどりモニタ」の運営コストも下げられています。具体的なメリットについて、Uさんに伺いました。

株式会社セラク みどりクラウド事業部
カスタマーエクスペリエンス課 課長 兼 調達課 課長 M・Uさん

課題／ソリューション

以前の通信サービスには数々の課題、
「MEEQ」で一挙解決

当初「みどりモニタ」で採用したデータ送信用SIMには、使いにくい点がいくつもありました。そこで、改めて複数のSIMを比較し、最終的に「MEEQ SIM」への切り替えを決めたのです。

この決断について、Uさんは「最初のSIMを選んだ理由は、そのSIMを提供している企業の大きさと安定感です。しかし、実際に使ってみると課題が多く、それを解消できる『MEEQ SIM』へ切り替えることにしました」と話しました。

課題その1：注文が面倒／「MEEQ SIM」はコンソールで簡単に注文

以前使っていたSIMは、注文には毎回、紙媒体での申込が必要となる上、注文キャリアによっては登記簿謄本の提出が必要となり、社内の手続きに時間と手間がかかっていました。
「MEEQ SIM」は、必要な時にいつでもコンソールから簡単な操作でオンライン注文できます。これは、「みどりモニタ」運営チームの大きな省力化につながりました。

課題その2：納期が長く、無駄なコストも／
「MEEQ SIM」なら最短3日で

以前使っていたSIMには、納品に時間がかかるという問題もありました。
「納期について基本的には2週間でした。ただし、年末年始や夏季休暇が挟まる期間となると4週間以上かかることもありました。そのため、お客さまを待たせないために大量の在庫を抱えることになります。また、アクティベーションの概念がないため、利用の有無に関わらず購入月の翌月からSIMの利用料金が生じてしまい、この経費も問題でした」（Uさん）

これに対し、「MEEQ SIM」は発注から納品まで最短3日しかかかりません。利用料金も、30日間はアクティベーションするまで不要^※ です。
「『MEEQ SIM』はすぐに納品され、在庫を抱える必要がなくなりました。初期費用も月額料金も以前に比べ安いうえ、アクティベーション後に初めて料金がかかります。このコスト削減効果は重要でした」（Uさん）

※SIM着荷日から31日目に1枚当たり132円（税込）のアクティベーション延長手数料が発生し、アクティベーション期限が30日間延長されます。以後、アクティベーションするまで延長が繰り返され、延長手数料が都度かかります。

課題その3：対応キャリアが少ない／
3キャリア対応の「MEEQ SIM」、APN設定変更も不要

通信環境の悪いことが多い農作物の生産現場では、SIMの対応キャリアは多いほど有利です。その点で3キャリア対応の「MEEQ SIM」は、「みどりモニタ」の導入可能なエリアを2キャリア対応だった前のSIMより増やせました。

同じAPN設定のままキャリアを変えられることも、「MEEQ SIM」のメリットです。
お客さまへの導入後にキャリアを変える場合、以前はSIMそのものだけでなく、「みどりボックス」内蔵SDカードに登録されたAPN設定も合わせて変えます。このSDカードの書き換え作業は、「みどりボックス」をセラクのサポート窓口に一度送り返して行う必要があり、お客さまとセラクの双方にとって大きな負担でした。

「MEEQ SIM」は、キャリアを変えてもSDカードのAPN設定変更はなく、お客さまが受け取った新キャリア用「MEEQ SIM」に差し替えるだけで済みます。「お客さま自身が簡単に交換できるため、『みどりボックス』返送などの手間はかからず、時間的なロスが発生しません。もちろん『みどりボックス』は使い続けられるので、センサーを外す必要がなく、データ収集中断もないです。我々にとっても、サポートコスト削減というメリットが得られました」（Uさん）

「MEEQ SIM」への切り替えで、思いがけないメリットも

「みどりモニタ」の「みどりボックス」用に手配した「MEEQ SIM」が、「みどりクラウド」の流通領域向けソリューション「みどりクラウドらくらく出荷」の導入に際し、Wi-Fi環境を構築するルーターでも使える、という予想外のメリットもありました。

「みどりボックス」と「みどりクラウドらくらく出荷」利用のための 環境構築用のルーターでは対応しているSIMのサイズがそれぞれ、「標準SIM」と「nanoSIM」と異なっておりました。そのため、それぞれのサービス用に別のSIMを在庫せざるを得ませんでした。

一方、「MEEQ SIM」は、1枚で「標準SIM」「microSIM」「nanoSIM」に対応可能な3in1 SIMです。出荷時は大きな「標準SIM」サイズの「MEEQ SIM」ですが、取り付ける機器に合わせて余計な部分を切り離すことで、「microSIM」や「nanoSIM」に変えられます。つまり、「みどりボックス」用に確保した「MEEQ SIM」を、「みどりクラウドらくらく出荷」用にも使えるのです。
その結果、「みどりクラウドらくらく出荷」用にSIMの在庫を抱えておく無駄を、思いがけず「MEEQ SIM」で解消できました。