タクシー乗り場の利便性向上や防犯のため、全国に先駆け監視カメラ設置
24時間撮り続ける大量の映像データは、MEEQの「上り特化プラン」で送信

一般社団法人 千葉県タクシー協会 京葉支部 様

MEEQの詳しい説明や料金プラン、各種オプションなどについて知りたい方はこちらから説明資料をご確認ください。

様々な業界のMEEQ成果事例をまとめた事例集をご用意しております。ぜひご覧ください。

導入サービス

MEEQ SIM

MEEQ SIM

一般社団法人千葉県タクシー協会は、タクシー事業に関する活動を行う団体です。県内のタクシー事業者が加盟し、官公庁との調整やタクシー関連イベント開催といった業務に加え、駅に設けられたタクシー乗り場の管理も担っています。

同協会の京葉支部は、主要駅のタクシー乗り場に監視カメラを設置し、現地の様子ようすを見られるシステムを構築しました。これは全国的にも珍しい取り組みで、乗り場の混雑状況をリアルタイム映像で確認するほか、災害時の状況確認や犯罪捜査用に録画映像を提供するなど活用しています。

映像は基本的に光回線経由でカメラから送信しますが、光回線の配線工事が困難な駅もあり、SIMによるモバイル回線も一部で使っています。ただ、24時間常に撮影するため送信データは大量で、通信制限の都合上、映像が低解像度になってしまう時間が長くなっていました。

この課題を解消しようと、京葉支部はカメラのSIMを「上り特化プラン」の用意された「MEEQ SIM」へ切り替えました。

SIMを「MEEQ SIM」にしたことで、監視カメラ運用にどんなメリットがもたらされたでしょうか。千葉県タクシー協会京葉支部の京葉地区タクシー運営協議会会長 小池 満尚(協進交通(有)代表取締役)さんと、行政書士 ネットワーク管理者 熊谷 大輔さん に伺いました。

千葉県タクシー協会京葉支部 京葉地区タクシー運営協議会会長 小池満尚さん(左)、行政書士 ネットワーク管理者 熊谷 大輔さん(右)

千葉県タクシー協会京葉支部 京葉地区タクシー運営協議会会長 小池満尚さん(左)、行政書士 ネットワーク管理者 熊谷 大輔さん(右)

課題/ソリューション

課題
  • 大量の映像データを送信するため、通信容量をすぐ使い切ってしまう
  • 気温差が激しい環境下ではDDNS用ハードが設置できない
  • 映像の解像度を高めるために、上り通信容量をもっと増やしたい
ソリューション
  • MEEQの上り特化プランで、経済的により多くのデータを送信
  • 固定IPで運用できるMEEQなら、過酷な環境でも安定した動作が可能
  • 条件に合った専用プランの新設で、容量増加も可能

タクシー乗り場への監視カメラ設置という、
全国でも先進的な取り組み

千葉県タクシー協会の京葉支部は、6市(浦安市、市川市、鎌ヶ谷市、船橋市、習志野市、八千代市)内のタクシー会社など29社が加盟する団体です。国土交通省(国交省)や自治体などとの調整を行ったり、ドライバー募集や一般客向け啓発などに関するイベントを開催したりしています。鉄道の駅にあるタクシー乗り場の管理も、大切な業務です。

この管理業務を効率化するため、京葉支部は管轄する主要各駅のタクシー乗り場に監視カメラを設置しました。現在、15駅ほどで約50台のカメラを運用しています。

カメラの目的は、乗り場の混雑状況確認、災害発生時の対策、防犯

小池さん:「そもそもの目的は、タクシープールを遠隔地からモニタリングして、タクシー乗り場の秩序維持や旅客利便性の向上させることでした。設置開始は10年ほど前で、全国でも類を見ない先進的な取り組みです。東京都内でやっと始めたくらいでないでしょうか」

カメラの映像は、京葉支部の事務局やタクシー会社の配車室に送られ、混雑状況の確認などに使われています。災害発生時の状況把握に活用する意図で、市役所の危機管理課や道路管理課にも配信されています。

熊谷さん:「リアルタイムに映像配信するだけでなく、支部の事務局で録画もしています。録画映像は、警察による足取り追跡や振り込め詐欺の捜査などにも使われ、防犯に貢献しています」

タクシー乗り場に設置した監視カメラ

タクシー乗り場に設置した監視カメラ

乗り場の状況をリアルタイムに確認

乗り場の状況をリアルタイムに確認


光回線が使えない場所ではSIMを採用

監視カメラを設置するには、電源と通信回線が欠かせません。電源の確保は、タクシー乗り場の照明用配線が使えるので容易です。一方、光回線の配線は、電線地中化の影響で困難な駅もありました。

熊谷さん:「カメラを取り付ける際、設置場所まで光回線を敷設します。しかし、駅によっては配管の新規敷設に数千万円単位の費用が見込まれてしまい、諦めることもありました」

そこで、そうした場所に監視カメラを設置したい場合には、モバイル回線を利用しました。光回線ほどの通信速度は期待できませんが、モバイルなら配線不要で、低コストの監視カメラ設置が可能です。

固定IPアドレス対応が必要

タクシー乗り場のような屋外に設置する監視カメラには、ある条件が存在します。それは、高温になる夏季の日中も正常に作動することです。監視カメラが設置される場所は高温・低温になる過酷な環境下であり、ユーザーのIPアドレスが動的に変動しても、固定のホスト名で接続することができるダイナミックDNS(DDNS)を使用するために必要な小さいコンピューター機器を同時に設置することが非常に困難です。過酷な環境で使う監視カメラの堅牢性を高めるためには、通信時に固定IPアドレスが必要でした。

京葉支部では、数あるSIMのなかから固定IPアドレスの使えるものを選び、実証実験をパスしたあるSIMを、監視カメラで使用することにしました。

MEEQ導入事例集はこちら

大量の映像データ送信を支える
MEEQの「上り特化プラン」

光回線の敷設が難しい場所で監視カメラを使えるようになったものの、悩ましい問題が生じました。それは、送信する映像データのサイズに比べ、SIMで送信可能な通信データ容量があまりにも少なかったことです。

当初導入したSIMは上り方向通信のデータ容量が月々30GBに限られ、映像の大幅な低解像度化を強いられていました。

毎月100GBの高速上り通信が利用可能に

熊谷さんはこの課題の解決につながるヒントを得ようと、ICT関連の展示会「Interop Tokyo (インターロップ)」へ足を運びました。その会場で見つけたのが、「上り特化プラン」という個性的な料金プランの選べる「MEEQ」だったのです。

「MEEQ」の「上り特化プラン」は、ネットワークカメラによる動画送信など、通信が上り方向ばかりのソリューションに最適な料金プランです。利用可能な下り通信容量が少なく設定されている代わりに、大量の上り通信を経済的に実行できます。たとえば、毎月100GBに及ぶ上り高速通信が、月額(税込)3,740円という割安な料金で利用可能です。

京葉支部の監視カメラが行う通信は、下り方向はあまり行わず、上り方向に片寄っています。しかも、24時間撮影し続けて送信するので、上りの通信データ量は多くなります。「上り特化プラン」は、このような上りと下りの通信量が極端にアンバランスな使い方にピッタリです。

さらに、固定IPアドレスに対応している「MEEQ」は、京葉支部の利用条件に適合していました。こうして「MEEQ」がSIM切り替えの最有力候補になりました。

熊谷さん:「固定IPアドレスの利用が可能で、ある程度の上り通信容量を確保できるSIMは、『MEEQ』しかありません。ミークさんから詳しい説明を受け、いただいた資料を使って上司を説得するなどして、『MEEQ SIM』への切り替えに踏み切りました。現在『上り特化プラン』で監視カメラを運用中ですが、回線の不具合もなくおおむね安定して使えています。毎月30GBまでだった高速上り通信容量も、100GBまでに増えました」

タクシー乗り場に設置した監視カメラ

大量の映像データを、上り特化プランで送信しモニタリング

監視カメラの映像

管理コンソールで監視カメラ運用が省力化

実際に「MEEQ SIM」を使い始めてから、管理コンソールの優れた機能にも気付きました。

熊谷さん:「上りの通信容量が増えたといっても、月末に不足することがあります。監視カメラからの映像が見られなくなると困るので、通信容量の残りを調べ、不足しそうな場合には映像の解像度を調整して対応します。管理コンソールのおかげで、この作業が楽になりました」

さらに、使用しているSIMの情報を一目で把握できる機能も有用だそうです。

熊谷さん:「容量を使い切りそうなSIMについて、使用場所を地図上で確認できる機能が便利です。どのカメラを操作すべきなのか一目で分かり、役立っています」

ソニーグループ発の安心感

「MEEQ SIM」への切り替えを後押しした理由が、実はもう一つありました。

熊谷さん:「それは、『MEEQ』運営会社のミークがソニーグループ発の企業、というネームバリューです。サポート体制などがきちんと整備されているはずなので、安心して導入できました」

通信データ量がまだオーバーするなら、容量を増やした独自プラン新設で対応可能

駅や店舗に監視カメラが設置されていることは、今となっては当たり前になりました。しかし、タクシー事業者の団体などがタクシー乗り場にカメラを取り付けることは、まだまだ珍しいそうです。

小池さん:「われわれの取り組みは、特に都市部のタクシー業界が興味深くみています。オーバーツーリズムで困っている地域は導入を強く希望するでしょう。事実、東京駅や京都駅など、観光客が並ぶような場所はカメラ設置済みです。設置を望む他協会には、『MEEQ』の利用に思い至らず、通信インフラ不備という理由で断念しているところもあります。ミークから営業してもらえれば、全国の事業者が関心を持つかもしれません」

そんな先進的な取り組みを展開中の京葉支部は、今後も主要各駅への監視カメラ設置を広げていく計画です。その際、光回線を引ける場所では、今のところ光回線で対応しようとしています。上り高速通信を100GBまで使える現在契約中の「上り特化プラン」でも通信データ容量は十分といえず、もっと増やして映像の解像度を高めたいからだそうです。

熊谷さん:「通信容量がさらに多いプランがあると助かります。増やせれば、解像度を高められるうえ、光回線に対するコスト的なメリットも出るかもしれません。そうすると、光回線が引ける場所でも最初から『MEEQ SIM』を利用したり、光回線で使っているカメラを『MEEQ SIM』へ切り替えたりすることもあり得ます」

こうした要望に、ミークは上り通信容量を増やした京葉支部向け専用「上り特化プラン」を新設することで対応可能です。映像の解像度から必要な通信容量を見積もり、料金とのバランスを取りながら、より多くの高解像度映像を送信可能なプランを提案できます。

お客さまとコミュニケーションをとりながら、通信ニーズに合わせた独自プランを用意できる点も「MEEQ」の強みです。

MEEQ導入事例集はこちら

導入企業様情報

一般社団法人 千葉県タクシー協会 京葉支部

一般社団法人 千葉県タクシー協会 京葉支部

プロジェクト担当者部署・役職:
千葉県タクシー協会京葉支部 京葉地区タクシー運営協議会
会長 小池 満尚さん(協進交通(有)代表取締役)、
行政書士 ネットワーク管理者 熊谷 大輔さん

ウェブサイト: https://www.taxi-chiba.jp/

  • 事業内容:タクシー事業に関する官公庁との調整やイベント開催
  • 導入サービス:主要駅のタクシー乗り場に設置した監視カメラの運用