MEEQの詳しい説明や料金プラン、各種オプションなどについて知りたい方はこちらから説明資料をご確認ください。
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ウィットシステムズ株式会社は、工場や公共インフラなど向けの遠隔監視・制御ソリューションを手がける企業です。さまざまなセンサーと制御装置、通信システムをパッケージングし、一括提供してきました。さらに、各種アプリとの組み合わせで柔軟かつ高度な機能を実現するクラウド対応ソリューションを、遠隔監視プラットフォーム「DATAvis(データビズ)」として提供しています。
同社で特に取り扱いの多い事例は、自治体の上下水道です。この種のインフラは、取水場や浄水場、配水池、ポンプ場、減圧井など重要な装置が広いエリアに点在しています。そのため、センサーや制御装置、監視施設を通信回線で結ばなければなりません。
この通信回線に求められる要素は、高いセキュリティと安定性です。ウィットシステムズは、モバイル通信を使う場合、前者を閉域ネットワーク対応SIMで、後者を異なるモバイル通信キャリアのSIM併用で実現する考えでした。
そして、条件にピッタリなSIMを探したところ「MEEQ
SIM」に出会ったのです。「MEEQ」の「MEEQ複数閉域」サービスを利用すれば、3つのキャリアを1つの閉域ネットワークに統合して運用できます。これが可能なのは、数ある通信事業者のなかでミークだけです。
「MEEQ」なら、キャリアごとに閉域網を複数契約する必要はありません。余計な手間やコストは発生せず、さまざまなメリットにつながります。
現在、ウィットシステムズは導入済みSIMを「MEEQ SIM」へ入れ替えつつ、新規案件では最初から「MEEQ
SIM」を使うようにしています。「MEEQ」採用の理由や、採用後に得られたメリットについて、ウィットシステムズ代表取締役の石川清さんに伺いました。
ウィットシステムズは、工場や各種プラント、自治体の上下水道インフラなどを遠隔監視・制御できるようにするため、多種多様なセンサーと制御装置、通信システムをパッケージングして一括提供する企業です。FAやICT、IoT、クラウドといった技術にコンサルティングサービスなどを組み合わせ、総合ソリューションとしてDX推進を支援しています。
石川さん:「工場だと製造設備だったり、公共系だと上下水道やゴミ処理場だったりしますが、それら設備の監視に必要なデータを情報システムと通信システムをつないで集める、という部分が基本です。この種の機械設備をコンピューターで監視することを得意としています」
取り扱っている設備のなかで特に多いものは、自治体の上下水道インフラです。この種のインフラは、取水場や浄水場、配水池、ポンプ場、減圧井などの施設が行政エリア内に広く点在しています。そのため、センサーや制御装置、監視施設をそれぞれ通信回線で結ばなければなりません。
設備のセンサーなどと監視施設とのあいだの通信には、当初アナログ専用線を使っていました。光IPネットワークの利用も徐々に広まってはいますが、場所によっては光ファイバーが敷設されず、光回線への移行を断念することも少なくありません。そうした設備の通信手段をアナログ専用線から切り替えるために、モバイルネットワークを使うようになりました。
現在はアナログ専用線と光IPネットワーク、SIMによるモバイルネットワークを必要性や状況に応じて組み合わせて、遠隔監視・制御プラットフォームを運用しています。
上下水道のような重要インフラを制御する通信回線には、高いセキュリティと安定性が求められます。それは、回線の種類がアナログでも光でもモバイルでも変わりません。
SIMによるモバイルネットワークでセキュリティを高めるには、閉域ネットワークの利用が考えられます。インターネットから物理的あるいは論理的に分離された閉域ネットワークで通信すれば、外部からの不要なアクセスを阻めます。
また、上下水道は基本的に止められないので、通信断絶対策が必要です。
石川さん:「たとえば、上水道では送水ポンプが大切で、通信断絶で制御できないと水が出ません。お客さまから『モバイルネットワークで大丈夫なのか』と心配されることがありますし、通信状況を見ていると実際ときどき切れています。通信をできる限り切れさせない対策として、複数モバイル通信キャリアのSIMを併用することにしました」
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モバイル通信のセキュリティと安定性を確保するため、ウィットシステムズは閉域ネットワークに対応したSIMを、複数キャリアの組み合わせで利用することにしました。セキュアなネットワークを多重化することで、冗長性を高める狙いです。そこで、低コストなMVNO(仮想移動体サービス事業者)を検討し始めました。
閉域ネットワークに対応するSIMは珍しくありません。ただし、その種のSIMを使うとキャリアごとに別の閉域ネットワークを構築しなければならず、多重化には多くの経費が必要です。契約や請求にかかわる事務処理もその分だけ増えてしまい、手間がかかります。
そうしているうちに、求める条件を見事にクリアする「MEEQ」に出会いました。もちろん「MEEQ」は閉域ネットワークに対応していますが、ほかのSIMにはない特長があります。「MEEQ SIM」は3キャリアの回線を単一閉域ネットワークに統合可能なのです。
「MEEQ」の「MEEQ複数閉域」サービスは、1つの閉域ネットワークに3種類の通信キャリアのSIMからアクセスができます。これが可能なのは、数ある通信事業者のなかでミークだけです。
複数キャリアを1つの閉域ネットワークに統合
石川さん:「通信断絶の許されない重要な場所では、通信回線を多重化する予防策が必要です。その際、上下水道の施設は場所によって通信状況がまちまちなので、事前に現地調査して適切なキャリアを見極めます。そして、安定して通信できる2キャリアの『MEEQ SIM』を導入して、いざという時に備えています」
「MEEQ SIM」を「MEEQ複数閉域」サービスで使い始めて、運用状況はどうでしょうか。
石川さん:「今まで通信トラブルが発生したことはありません。サービス改善などに関する要望も特になく、とても満足しています。とにかく安定していて、お客さまには『冗長化で2キャリアにしておいて良かったですね』と言えず残念なほどです(笑)」
通信料金は、以前から使っていたSIMより安くなったそうです。そして、「MEEQ」には「MEEQ複数閉域」サービスという大きな特長があります。
「MEEQ複数閉域」サービスは、複数キャリアのSIMを使っても使用する閉域ネットワークは1つなので、閉域網の構築や契約、管理の手間は最小限で済み、経費も抑えられます。「MEEQ」を採用したことで、3キャリア統合閉域網という唯一無二のサービスを利用できるうえ、運用コストの削減効果も得られたのです。
「MEEQ SIM」の通信速度や契約している高速月間データ容量についても、不満はないそうです。
石川さん:「各SIMの通信データ量は管理コンソールで見ていますが、今のところ上限などはあまり気にしていません。もともと速度が1200bpsといったレベルのアナログ専用線でカバーできていた用途なので、高速な通信は必要なく、低スピードでも途切れず通信できている方が重要です。そのため、データ量が上限に達して速度制限がかかっても問題ありません」
とはいえ最近は、現地の状況をカメラで見たいという要望も顧客から出てきました。そのような場所で使う「MEEQ SIM」は、ある程度のデータ容量で高速通信できる料金プランを契約しています。
「MEEQ」の料金プランは、多種多様な通信データ容量やSIMの枚数、使い方に合うよう幅広い選択肢を用意しています。さらに、お客さまの展開するビジネスに合わせ、独自のプランを作成してお応えすることも可能です。
将来、ウィットシステムズのソリューションで通信に対する要件が変化しても、「MEEQ」なら柔軟に対応できます。
「MEEQ SIM」は、管理コンソールからオンライン注文すると最短3日で納品される早さも大きな特長です。石川さんは、この点も評価してくださいました。
石川さん:「『MEEQ』はSIMをギリギリで注文できるので助かっています。最短3営業日で納品とのことですが、実際にそのまま3日で届きました」
ウィットシステムズのお客さまは今もアナログ専用線を多く利用していますが、NTTは2029年3月に専用線サービスの提供を終了させる計画です※1。こうした状況を受け、上下水道インフラを管理する自治体は、アナログ専用線の光回線化やモバイル回線化に向けて動き出しています。
※1引用:東日本電信電株式会社「専用線サービスの新規販売停止とサービス終了について」
その結果、ウィットシステムズでは「MEEQ SIM」の導入枚数が増え、同時にアナログ専用線や他SIMに対する「MEEQ」のコストメリットも大きくなる見通しです。
さらに、ウィットシステムズは事業の拡大も図っています。
石川さん:「2029年のアナログ専用線終了はバブル的な面があるので、事業の拡大・発展が欠かせません。お客さまにどんなニーズがあるのかなどを展示会などでリサーチしつつ、新たな領域を開拓中です。たとえば、建設機械や受変電設備の監視をリモートで実施する、などが考えられます。我々には設備監視をやってきた経験と、機械装置や電気に関する現場の知識があり、それをベースに通信やネットワーク、IT、クラウドといった技術を組み合わせてきました。これが一番の強みです。クラウド型の遠隔監視プラットフォーム『DATAvis』を強化・充実・発展させ、差別化していきます」
現在は通信の速度や安定性、「MEEQ複数閉域」サービスなどで満足していただいている「MEEQ」ですが、ミークは今後もサービス拡充の手を緩めず、今以上にお客さまの事業に貢献できるよう努めてまいります。
※本記事に掲載の内容については、当社調べ、2024年8月時点での情報となります。
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プロジェクト担当者部署・役職:代表取締役 石川清さん
ウェブサイト:
https://www.witsys.co.jp/