道路の損傷検知を省力化・低コスト化する「RoadManager」
通信コスト半減の秘密はMEEQの「上り特化プラン」

株式会社アーバンエックステクノロジーズ 様

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導入サービス

MEEQ SIM

MEEQ SIM

道路や橋、トンネルといった交通インフラは、作って終わりではありません。定期的に検査しつつ、損傷を修復し続ける必要があります。しかし、現在の日本はインフラ老朽化が進んでいるにもかかわらず、検査や修復のペースは不十分といえます。

この喫緊の課題に対する解決策の一つが、株式会社アーバンエックステクノロジーズの提供しているAI道路損傷検知サービス「RoadManager」です。

「RoadManager」は、自動車に搭載したスマートフォンのカメラで道路の状態を捉え、スマホ上のAIが舗装面にできた穴(ポットホール)やひび割れを検知して撮影します。損傷箇所の画像は、その場でクラウドへアップロードし、Webダッシュボードで管理する仕組みです。

「RoadManager」の通信は画像アップロードがほとんどなので、下り方向に比べ上り方向が圧倒的に多くなります。アップロードに必要なモバイル通信はスマホにセットしたSIMで処理しますが、以前使っていたSIMの契約内容はそうした使い方に適しておらず、通信コストの負担などが問題になっていました。

そこで導入したのが、大量の上り通信を経済的に利用できる「MEEQ」の「上り特化プラン」でした。「MEEQ SIM」をスマホに入れて「RoadManager」を運用したところ、利用できる上り通信容量が増えたにもかかわらず、月々の通信コストが半減したそうです。同時に、通信容量を使い切ったSIMの交換、という面倒な作業も必要なくなりました。

「MEEQ SIM」採用に至った経緯と、「MEEQ SIM」導入で得られた効果について、アーバンエックステクノロジーズ プロダクトマネージャーの山中隆太郎さんとカスタマーサポートの西銘夏生さんに伺いました。

課題/ソリューション

課題
  • 上り通信容量が不足し、通信コストの負担とSIM交換の手間が大きい
  • アップデート用に、ある程度の下り通信容量も必要
  • スマホと共に貸し出した多数のSIMを効率良く管理したい
ソリューション
  • MEEQの上り特化プランで、通信容量を増やしつつコスト削減
  • 上り特化プランをベースに下り容量も確保した独自プラン
  • SIMグループ化や発送状況確認などができる使いやすいコンソール

スマホとAIで舗装道路の損傷検知や修復を省力化

アーバンエックステクノロジーズは、創業2020年のまだ若い企業です。ただし、事業展開しているAI道路損傷検知サービスの「RoadManager」は、東京大学の研究成果をベースに2016年から磨き上げてきた技術で、官民各方面から高い評価を得ています。

官民から高い評価を得ている

官民から高い評価を得ている


道路損傷対応の総合DXソリューション

「RoadManager」は、専用アプリを入れたスマホを自動車に取り付けておくだけで、ポットホールや亀甲状ひび割れなど、事故につながる舗装道路の損傷を自動検知できるスマートフォンを用いた AI 道路点検ツールです。

スマホのカメラで捉えた映像をAIが解析して、損傷を発見するとその場所を撮影し、クラウドへアップロードします。クラウドに保存された損傷の情報や画像は、Webダッシュボードから確認可能です。Webダッシュボードは、補修担当者との情報共有、補修に必要な作業指示書の出力、補修作業の進捗管理、といった機能も備えています。

「RoadManager」のシステム構成」

「RoadManager」のシステム構成


「判断基準の統一」

「RoadManager」の分かりやすいメリットは、障害検知用の特殊な車両でなく、業務や移動で普段使っている普通の車で走れば道路の損傷を検出できる点でしょう。

必要なハードウェアは専用アプリをインストールしたスマホだけ。点検用の専用車を使う場合に比べ、検査コストが桁違いに低くなります。

山中さん:「自治体などの道路管理部門とは別部門の車でも、移動ついでに調査が行えます。」

高精度な点検を桁違いの低コストで

高精度な点検を桁違いの低コストで

もう一つのメリットは、損傷の判断基準が統一されることです。損傷かどうかの判定が検査員によらないため、巡回担当者ごとに判断がバラバラ、という事態を避けられます。

「RoadManager」は、路面修復の後工程でも効果を発揮します。Webダッシュボードにアクセスすれば、損傷の状態や場所、画像を一目で把握できます。

修復作業の管理もお任せ

修復作業の管理もお任せ


自治体から寄せられた数々の導入効果

実際に「RoadManager」を利用している自治体からは、さまざまな導入効果が報告されています。

ある自治体では、「RoadManager」導入前に年間約100件だったポットホールの補修件数が、導入後は約3倍に増えました。「RoadManager」が「安全性の向上に寄与」し、「緊急出動が減り、職員の作業時間が低減」という結果をもたらした、としています。

現在は主に地方自治体が利用し、累計25自治体(2024年9月現在) が導入し、道路インフラ関係の民間企業や国道の管理部門が使っています。そのほかに、海外でも導入試験中です。

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「MEEQ」に切り替えた一番の理由はコスト

「RoadManager」の利用に必要なスマホは、基本的にアーバンエックステクノロジーズがSIMとアプリを入れて貸し出します。かつて契約していたSIMはコストに大きな課題があったため、現在は料金プランや性能が「RoadManager」に最適な「MEEQ SIM」を使っています。

大量の上り通信をお得に利用できる独自プランで、通信データ量が増えたのにコストは半減

以前のSIMは、高速通信容量が月50GBという契約でした。しかも、50GBは上りと下りの通信を合わせた容量なので、50GBすべてを上り通信に使えるわけでありません。

西銘さん:「お客さまの『RoadManager』稼働時間が増えると画像データのアップロード量が多くなるので、50GBを使い切ることも増えてきました。特に、常時撮影する『連続撮影機能』オプションを利用すると通信容量が不足して、通信速度制限が早くかかります。その場合、SIM交換に必要な追加コストが負担で、この課題解消が重要でした」

そんなとき、多くの上り通信容量を確保可能な「上り特化プラン」の用意された「MEEQ」の存在を知り、検討と検証を経て「MEEQ SIM」への全面切り替えに踏み切りました。

西銘さん:「『MEEQ』の『上り特化プラン』なら、経済的に大量の上り通信が行えそうだったので、動作検証して優れたSIMであると確認してから切り替えました。契約した通信容量は、車を動かす距離や時間がお客さまによって異なるので、50GBか100GBのどちらかです。実際に『MEEQ SIM』を運用したところ、通信データ量が増えたのに、毎月の通信コストは半分くらいになりました」

「MEEQ SIM」への切り替えで、オペレーションに関する手間も減りました。

西銘さん:「以前だと、早い段階で通信速度制限にかかると、お客さまからの不具合報告が増えたり、SIM交換が必要になったりと、顧客対応に工数がかかりました。『MEEQ SIM』は通信容量が不足することはほとんどなく、この工数は発生していません」

下り通信容量を独自プランで増量

「RoadManager」は、スマホに入れたアプリの更新用データを、モバイル通信でダウンロードします。そのため、下り高速通信が2GBまでの標準的な「上り特化プラン」だと、アプリのアップデートに支障を来しかねません。

西銘さん:「下り2GBだとアップデート時に不安なので、今回は7GBまで高速通信できるプランを作ってもらいました。利用するサービスに合わせて料金プランをカスタマイズしやすいことも、『MEEQ』の魅力です」

このように、ミークは「RoadManager」向けの独自プランを設けることで問題を解決しました。

グループ化機能など、SIMの管理がしやすいコンソール

「MEEQ SIM」へ切り替えたところ、「MEEQ」用コンソールの使いやすさに気付いたそうです。

西銘さん:「貸し出しているSIMは、お客さまごとにグループ化して管理しています。さらに、各グループに通信容量の残量アラートを設定できる機能が便利です。あるお客さまの残量が少なくなっている状況に気付けると、事前に別端末を用意しておくことで『データが通らない瞬間を作らない』という先回りができます」

SIMの配送状況がコンソールで確認できる機能も、「MEEQ」のメリットでした。

西銘さん:「『MEEQ』にしたところ、以前は10日ほど必要だったSIM納期が最短3日になりました。さらに、リモート勤務をしている現在、発注したSIMの配送状況をコンソールで確認できることも、SIM到着に合わせて出社して受け取れるので助かっています」

「RoadManager」から、
総合的なインフラ維持デジタル基盤へ

「RoadManager」のお客さまを順調に増やしているアーバンエックステクノロジーズですが、国土交通省の基準にもとづいて舗装路面の状態を簡易評価する「RoadManager路面評価」を追加するなど、サービスの幅も広げています。

山中さん:「一口に舗装メンテナンスと言っても、計画から修繕、維持、記録などさまざまな作業があります。今はまだ、市民からの投稿や『RoadManager』による検知など、手前の部分だけしかカバーしていません。全体の流れに対応できて、自治体などが修復作業に注力できるようになってこそ、道路の維持管理コスト削減につながります。目下の目標は、道路の管理業務をいかにDXできるか、です」

橋梁やトンネルの検査も視野に

このように、「RoadManager」を中心として、アーバンエックステクノロジーズの提供するサービスは日本全国にとどまらず、海外のさまざまな地域へ広がっていきます。SIMに求められる通信機能や料金プランなどの条件も、今以上に多彩になるはずです。

そのような場合も、「上り特化プラン」のほか3キャリア対応、グローバルSIM、独自プランといった柔軟性を持つ「MEEQ」が、力になるでしょう。

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導入企業様情報

株式会社アーバンエックステクノロジーズ

株式会社アーバンエックステクノロジーズ

プロジェクト担当者部署・役職: プロダクトマネージャー 山中隆太郎さん、カスタマーサポート 西銘夏生さん

ウェブサイト: https://urbanx-tech.com/

  • 事業内容:舗装道路の損傷をスマホ上のAIで自動検知して管理できる総合ソリューション
  • 導入サービス:RoadManager