MEEQの詳しい説明や料金プラン、各種オプションなどについて知りたい方はこちらから説明資料をご確認ください。
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これまでのテクノロジーの進化は私たちの働く方を大きく変革し、コロナ禍を契機にリモートワークなど新しい概念を生み出してきました。しかし、そうした変革から取り残されてしまっている人たちがいます。それが工場や工事現場で働く作業員の人たちや、医療現場で働く人たちなどエッセンシャルワーカーの方々です。こうした方々の労働環境は、長年に渡り過酷労働の常態化や慢性的な人材不足に直面しており、社会を支える重要な役割であるにも関わらず課題は解決されないままでいます。
この課題に挑んでいるスタートアップ企業が、「すべての人が時空を超えて働ける世界へ」をミッションに掲げて2022年11月に創業した、株式会社ジザイエです。
ジザイエは、東京大学 総長特任補佐・先端科学技術研究センター 副所長の稲見 昌彦教授が推進する「JST ERATO 稲見自在化身体プロジェクト」に参画していたメンバーが中心となって創業。人間がロボットや人工知能などと「人機一体」となり、自己主体感を保持したまま自在に行動することを支援する「自在化身体技術」の社会実装を目指し活動しています。そして、この「自在化身体技術」を実用化したリアルタイム遠隔就労支援プラットフォーム『JIZAIPAD』を開発しました。
『JIZAIPAD』は、機械を操作するオペレーターと実際に機械が作動する現場を遠隔で繋ぎ、現場作業のリモート化を実現したプラットフォームです。高画質・高圧縮の映像伝送と低遅延のデータ伝送によってリアルタイムかつ的確な状況把握と機器の遠隔操作を実現し、現場作業員の負担軽減や人材不足の解消を可能にするソリューションです。
この『JIZAIPAD』の“生命線”といえるデータ伝送の一部を担っているのが、『MEEQ SIM』です。『JIZAIPAD』の実証実験やクライアントへの本導入にあたり、大量のSIMを早期に調達できる点や、コストパフォーマンス、管理のしやすさなどを評価いただき、『MEEQ SIM』を採用いただきました。採用の決め手や活用シーンなどについて、SCM担当の岡田 健太郎さんに詳しく伺いました。
株式会社ジザイエ SCM 岡田健太郎さん
「『MEEQ SIM』導入の一番の決め手は、主要3キャリアに対応していただいているところ。『JIZAIPAD』が導入される現場では、どの通信キャリアの電波が強いのかは、現場検証をしてみないとわかりません。その点、対応キャリアの豊富さという点はとてもありがたいですね。実際の運用でも現場からネットワークへの不満が出ることは少なく、現時点での満足度は非常に高いです」(岡田さん)
『JIZAIPAD』は、工事現場や工場の機械、交通誘導の現場機器などにカメラやセンサー、そしてデータの送受信を行うエッジコンピュータと通信用のルーターを設置することで、遠く離れた場所でもタブレット端末等を使って現場の状況把握と機器の操作ができる遠隔監視・遠隔操作の環境を構築していきます。その強みは、現地のカメラが撮影してデータ送信される映像の圧縮技術。フルHDや4Kといった高画質でありながら1Mbps程度に抑えた高圧縮技術によりネットワーク負荷をかけないため、通信環境の悪い場所でも安定してリアルタイムの映像伝送が実現しているといいます。
とはいえ、通信キャリアのうちどのネットワークが安定しているかは、現場の環境によって大きく異なります。そのため、主要3キャリアに対応した『MEEQ SIM』は、『JIZAIPAD』が導入される環境に適していたのです。『MEEQ SIM』は現場のルーターに挿入され、データ通信の重要な役割を担っています。
そして岡田さんは、SIMを注文してから届くまで最短3営業日というスピード感やコストパフォーマンスについても高く評価しています。
「SIMの調達には時間が掛かるというのが当たり前だと思っていましたが、最短3営業日という速さで届くのは非常にありがたいです。緊急でSIMが必要になる案件などにも柔軟に活用できます。そしてコスト面でも、安価で利用できる点は非常にありがたいです。JIZAIPADを導入した現場で何台も機器を同時に運用するとなると、SIMは大量に必要になります。量的なニーズに対して調達スピードの面でもコストパフォーマンスの面でも十分に応えてもらえるというのは嬉しいですね」(岡田さん)
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『JIZAIPAD』の導入現場のように、多くのカメラやセンサーを接続し、収集した様々なデータをサーバーに集約するIoTのソリューションでは、一般的な通信環境とは異なる特徴があります。例えば、データの送受信ではダウンロードよりアップロードの需要が大きく、また大量の機器でSIMカードを同時に運用するため、管理のしやすさが求められます。この点について、岡田さんは『MEEQ SIM』の柔軟性を次のように評価しています。
「導入にあたってはMEEQの営業さんが、『JIZAIPAD』のシステム上の特徴に合わせて、どうすればコストパフォーマンスよく最適な通信環境が構築できるかを一緒に考えてくれて、結果的に最もコストパフォーマンスよく使いやすい形で提供してくれたのが嬉しかったです。当社では現在試験的に複数の会社からSIMカードを調達していますが、『MEEQ SIM』はコスト面でのメリットが高いです。
特に他社と比べると、『MEEQ SIM』はIoT用にアップロードに特化した『上り特化プラン』がある点がいいですね。ダウンロードとアップロードがセットになっているとその分料金が高くなってしまいますが、『上り特化プラン』はダウンロードの通信容量が少量に設定されている分安価に利用できます。同じようにSIMを利用すると、他社では『MEEQ SIM』の数倍のコストがかかる場合もあるので、実際の運用でも良い効果が出ています」(岡田さん)。
一般的に、IoTのソリューションでは通信料金はシステム利用料金の中に内包されるケースが多く、通信コストはシステム利用料金のプライシングや利益率に直結する場合もあります。岡田さんは『JIZAIPAD』の価格帯系については「検討中」としていますが、「現実的には、通信コストが高くなったら私たちの利益を削るしかないと考えています。省人化・効率化のために遠隔化を導入しようとする企業(現場で作業員を雇用する場合の)にとって、人件費に加えてランニングコストが発生するので、通信コストを抑えられることが重要です。」と説明します。通信コストの安さはソリューションの価値に直結するのです。
そして運用面においても、SIMそれぞれの契約管理は提供されるオンライン上のコンソール(管理画面)を通じて一元的に行うことができるため、面倒な手間や時間的な負担もありません。
「コンソールでの運用については、MEEQの営業さんにデモ画面を見せて頂きながら丁寧に教えて頂きました。実際、とても使いやすいですね。ダッシュボードでそれぞれのSIMの利用率やデータ通信量の残量などを確認できるので、定期的にダッシュボードをチェックして稼働状況を確認しています。大量にSIMを運用すると、機器の通信に問題が発生したときにすぐに見つけられることが重要になります。私たちのシステムにSIMのIDを入れて連携させているので、ハイレスポンスで問題に対処できます」(岡田さん)。
岡田さんによると、現在『JIZAIPAD』は実証実験のフェーズからカメラ、エッジコンピュータ、ルーターなどのシステム構成機器について量産製品化に向けて準備を進めており、今後もクライアント企業への導入を推進する中でさらに多くの『MEEQ SIM』を導入していく計画だといいます。その先にジザイエが描くのは、リモートワークの概念を超えた「遠隔就労」ができる世界の実現です。
「私たちは、ミッションに『すべての人が時空を超えて働ける世界へ』を掲げている通り、『JIZAIPAD』を通じて自在化身体技術を実用化し世の中に広めることで、どこでも誰でも働くことができる『遠隔就労』ができる世界を目指したいと考えています。そのための環境づくりはまだ始まったばかりですが、他社とも協業しながら遠隔就労ができる環境=人手が必要な現場と遠隔地の働き手をつなげるソリューションとしての立ち位置を確立していきたいと考えています。そしてさらには、遠隔地の求職者と仕事をマッチングさせるプラットフォームも展開していきたいですね。もちろん、こうした仕組みはネットワーク環境があって実現するものですので、MEEQさんとはこれからも密に連携していきたいと思います」(岡田さん)。
少子高齢化によって労働人口の減少が止まらないという社会課題に直面する現代において、場所という制約を取り払い遠隔地からでも労働力を確保できる『JIZAIPAD』のバリューは、人材確保に悩む企業にとっては大きなメリットになるのではないでしょうか。また一方、会社をリタイヤした高齢者が身体に負担を掛けず働き続ける方法としても、遠隔地からPCやタブレットなどを用いて業務に臨める『JIZAIPAD』は、新しい働き方を生み出す可能性を秘めています。「働く」という概念そのものの変革に挑戦するジザイエの挑戦に、MEEQもコストパフォーマンスと柔軟性を備えた『MEEQ SIM』を通じて安定したネットワーク環境を提供することを通じて、これからもサポートしていきます。
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プロジェクト担当者部署・役職: SCM 岡田健太郎さん
ウェブサイト:
https://jizaie.co.jp/
JIZAIPAD:
https://jizaipad.jp/