MEEQの詳しい説明や料金プラン、各種オプションなどについて知りたい方はこちらから説明資料をご確認ください。
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高齢化が進む昨今、増加する高齢者をどのように支えていくかはこれからの日本の社会にとって大きな課題になっています。中でも喫緊の課題となっているのが、近年増加傾向となっている「高齢者のひとり暮らし」のサポート。高齢者は転倒などによる怪我や突然の病気などのリスクと常に隣り合わせであり、見守る人が身近にいないひとり暮らしの状況では、状況によっては命に関わります。また、昨今はひとり暮らしの高齢者を狙った詐欺や強盗事件なども増加しており、防犯上の観点からもひとり暮らしの高齢者をどう見守りかは大きな課題です。
そうした中、介護・福祉用品のレンタル事業・ネット通販事業や高齢者住宅のバリアフリー改修工事の施工事業などを展開している株式会社介福本舗(福岡県福岡市)が開発したのが、高齢者向けの見守りカメラ「見守りマン」です。この「見守りマン」の特徴は、ネットワーク通信に必要なSIMカードを既に内蔵・設定した状態で提供されるという点。通信費用は毎月の機器レンタル費用に含まれており、個別に通信回線の契約をする必要がありません。この「見守りマン」を高齢者の自宅に導入すると、離れて暮らす家族は専用のスマートフォンアプリを使って高齢者の様子を映像で確認したり、通話機能を使って話しかけたりすることが可能。目覚めの時間帯や食事・服薬の時間帯など見守る時間だけカメラを起動する利用スタイルにすることで、毎月の利用に必要な通信量も概ね3GB以内に抑えています。
見守りカメラ「見守りマン」
見守りマン
この「見守りマン」の通信環境を支えるSIMカードに採用いただいたのが、『MEEQ SIM』です。今回は、介福本舗の代表である眞田友寿さんに、「見守りマン」の開発に対する思いやMEEQ SIMを採用した背景などについて詳しく伺いました。
株式会社介福本舗 代表者 眞田友寿さん
「高齢者の見守りに対する必要性が高まっているなか、一方で介護業界に目を向けると(介護士が)直接高齢者の自宅に伺う見守り体制ができているものの、その見守る側にある介護支援事業所では人材不足が深刻なのが実態です。そうした課題を解決できるのが遠隔で見守れるネットワークカメラの活用なのですが、そこで1番ネックになっているのが、高齢者の自宅にネットワーク環境が整備されていないという点でした」(眞田さん)。
2012年に創業し、高齢者向けの介護用ベッドや車椅子をはじめ、数万点の介護・福祉用品を手がける介福本舗。国内で手に入るほぼ全ての介護・福祉用品を調達できるのが強みで、自社ブランドのオリジナル商品も手がけています。高齢者のライフスタイルに身近なところでビジネスを展開する中で、眞田さんは「高齢者の見守り」に対する様々な課題を感じていたといいます。
特に、高齢者宅のネットワーク環境は深刻で、自宅用ブロードバンド回線や宅内Wi-Fiを導入しているケースはほとんどないという状況。介護する立場の家族や介護士が遠隔による見守りなどネットワーク機器を活用した効率化・省人化を実現しようとしても、その機器を活用するために必須となる「ネットワーク環境の確保」という点がボトルネックになってしまうのです。そこで、介福本舗ではSIMカードをあらかじめ搭載することで通信機能をネットワークカメラに内蔵した「見守りマン」を開発。これでユーザーは、導入する高齢者宅のネットワーク環境に左右されることなく、遠隔での見守りが可能になりました。
「例えば、少し認知症の症状が見られるようになった、病院から退院したばかりで見守りが必要だ、ご家族が少し離れた場所に住んでいて頻繁に高齢者の自宅に行けない。そういうシーンでこの『見守りマン』を使ってもらうと、ご家族から非常に喜ばれます。ご家族の立場に立つと、高齢の家族をひとりで過ごさせておくというのは、それがずっと気になってしまい結果的に仕事や生活の質の低下に繋がってしまいます。この『見守りマン』でちょっとだけ様子を覗いてみたり、簡単に声掛けができるだけでも家族は安心できるのです。この機能を実現できたのは、まさに『MEEQ SIM』のおかげだと考えています」(眞田さん)。
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自宅のネットワーク環境に関係なく、誰でも簡単に遠隔見守りサービスが利用できる製品を開発した介福本舗ですが、国内に数多ある通信会社の中から『MEEQ SIM』を採用したのには、どのような理由があったのでしょうか。
「ソニーグループ発の企業であるという信頼感も魅力でした」と語る眞田さんが挙げたのは、「契約期間の縛りがなく短期間の利用も可能」という点です。「見守りマン」は、いわゆる買い切り型の商品ではなく、レンタルでお客様に貸し出す商品。お客様の中には短期間のみ商品を使いたいというニーズもあり、そうした場合にも『MEEQ SIM』ならばお客様への貸し出し期間だけ通信回線を使うというスタイルも可能です。「これによってお客様が見守りたいタイミングだけ、見守りカメラを使いたいときだけ借りられるという利便性が実現しました」と眞田さん。現在、介福本舗では「見守りマン」を30台前後用意しているそうですが、お客様にレンタルするタイミングで有効な『MEEQ SIM』を挿して提供するという運用が実現しています。
また、契約したプランのコストパフォーマンスについても、眞田さんは「『MEEQ SIM』の導入を決定する大きなポイントでした」と語ります。今回、「見守りマン」に導入された『MEEQ SIM』は、ドコモ回線の3GBプラン。眞田さんには機器のレンタル料金に通信料金を含めるという体系から「通信料金はできるだけ低価格に抑えたかった」という意向があり、お客様の利用シーンも想定して契約プランを検討していったといいます。「料金表だけを見たら『MEEQ SIM』が他社よりも若干高く感じましたが、MEEQの担当者さんと話す中でコストパフォーマンスのいい料金プランを提案してもらえました。スモールスタートだと対応してくれない事業者もある中、親身になって対応してくれて、プラン選びなど伴走してくれたのが良かったです」(眞田さん)。
一方、『MEEQ SIM』を導入してからの運用面についても、眞田さんは高く評価してくださっています。「現在は必要に応じてSIMカードを注文して運用していますが、コンソール画面からの発注はとても使いやすいしオペレーションは非常に楽です。日常的にコンソール画面をチェックすることはありませんが、お客様のカメラで不具合があった際などに通信がちゃんとできているかの確認などに活用しています」と眞田さんは語ります。また、『MEEQ SIM』は1枚から発注が可能で納期も最短3営業日と短く、必要な時にすぐに通信環境を用意できることで、「見守りマン」をなるべく早く利用したいというお客様からのニーズにも応えられる体制が実現しています。
眞田さんによると、同社では法令に従いお客様の自宅に定期的に訪問しており、その際に他のレンタル用品の点検と併せて「見守りマン」の動作確認やお客様へのサポートなどを行なっているといいます。そうした場面でも、お客様からは「いい感じで使えているよ」という声が寄せられているのだそうです。
最後に、眞田さんに今後の事業展開についてお伺いしました。眞田さんは高齢者介護を支援するICTの発展が今後の高齢化社会に不可欠であるという点を指摘した上で、「ネットワーク環境は日本全国の課題。高齢者の自宅にはネットワーク環境が整備されておらず、また年金暮らしでは、契約期間の縛りがあるWi-Fiなどを高額で導入するのは難しいのです」と指摘。こうした課題を踏まえた上で、介福本舗では「見守りマン」に続く展開として、高齢者の住宅にあるネットワークに関する課題を解消する新製品の開発を進めているといいます。
「新製品でもぜひ『MEEQ SIM』を導入していきたいと思います。介護福祉の世界でも様々なデジタルツールの活用が検討されていますが、必ず直面するのがネットワーク環境の課題です。私たちの力で介護福祉事業のICTインフラとなるビジネスを展開してこうした課題を解消して、介護福祉におけるICTの利活用を加速させていきたいですね。労働人口減少によって人手不足が深刻度を増していく介護福祉の分野にとって、減少する労働力を補うICTの活用とそのためのネットワーク環境の整備は重要な課題なのです」(眞田さん)。
介護福祉の分野ではICTを活用してスタートアップ企業を中心に様々なイノベーションへの挑戦が生まれていますが、眞田さんが指摘された通り、「通信環境がない」という高齢者住宅特有の課題は、こうした挑戦にとって確実にボトルネックとなっているのではないでしょうか。このボトルネックに着目し、「通信機能を内蔵させる」という答えを導き出した介福本舗は、通信環境の課題を軽々と飛び越えてこれから様々なイノベーションを実現していくことでしょう。私たち『MEEQ SIM』も、高齢化社会の課題に挑む介福本舗を全力でサポートしてまいります。
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プロジェクト担当者部署・役職:代表者 眞田友寿さん
ウェブサイト:
https://www.kaifukuhonpo.com/