MEEQの詳しい説明や料金プラン、各種オプションなどについて知りたい方はこちらから説明資料をご確認ください。
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株式会社パソナ日本総務部は、パナソニックグループの総務業務の受託ビジネスを中心に端を発し、その後パソナグループの一員となり、両社のノウハウを集結し、現在は総務・施設管理業務のBPOサービスや、イベント企画・運営、ソフトウェア開発・運用など、幅広いソリューションを提供する企業です。総務や施設管理の専門家集団が、全国各地の事業所で総務・施設管理業務のアウトソーシングを請け負っています。
そんな総務業務は手作業が多く、総務部門は特にICT化が進んでいない組織です。その結果、ナレッジの蓄積や継承が不十分、という課題が存在します。
そこで、パソナ日本総務部は総務・施設管理業務向けファシリティマネジメントシステム「SINGU」の国内販売代理店となり、総務DXの支援を始めました。特に、施設管理と保安巡回の業務に「SINGU」を適用し、スマートフォンを使った省力化を推進しています。
そのスマホのモバイル通信に必要なSIMには、「MEEQ SIM」を選びました。パソナ日本総務部 SINGUサービス部 運営チーム マネージャーの野元庸子さんによると、「MEEQ」に決めた理由は、3キャリア対応と、小容量の安いプランが用意されていたことだそうです。
導入後には、使用現場へのSIM直送、使いやすい管理コンソールといったメリットも実感し、「MEEQ SIM」の使用範囲を広げています。
株式会社パソナ日本総務部 SINGUサービス部 運営チーム マネージャー 野元庸子 さん
パソナ日本総務部は、松下電器(現 パナソニック)本社を中心とする総務業務のアウトソーシング会社として発足し、総務・施設管理業務のアウトソーシングを請け負う企業です。総務に携わってきた専門家集団が、総務・施設管理業務の総務BPOサービスなどを展開しています。
2015年にはパソナ・グループへ参画し、社名をパソナ・パナソニック ビジネスサービスに変更するとともに、パソナが持つ人事業務のノウハウをいかしたサービスや、施設管理事業の提供を開始。そして2024年4月に現在の社名、パソナ日本総務部となりました。
野元さん:「パナソニックの総務部門が興した会社なので、総務・施設管理業務に関する専門性があり、全国各地の事業所から人材やノウハウ、知識を集めています。そこに、パソナから人材確保のノウハウを獲得しました。その両方を総務業務や施設管理に適用し、専門性を提供できる点が、当社の強みです」
総務部門が担当する業務は、人手が必要で、手作業も多くなります。業務の種類も人事や経理、施設管理など多岐にわたり、組織内の各専門部署にも総務担当者が配置されるなど、守備範囲が広大です。
総務・施設管理業務の進め方も業種や企業ごとに異なり、統一管理できるマネジメントシステムの導入は容易でありません。そんな背景から、総務部門のシステム化やアプリケーション導入、DXは、ほかの部門に比べ遅れているそうです。
その結果、総務・施設管理業務は属人化し、ナレッジの蓄積や継承がなされません。仮に実務を担っていた人物が退職すると、ノウハウも失われてしまいます。対策するには、総務に適したデータ管理システムが欠かせません。
そこで目を付けたのは、ポーランドのVELIS(ヴェリス)が開発、提供しているファシリティマネジメントシステム「SINGU」でした。現在、パソナ日本総務部が国内販売代理店となり、「SINGU」を提供しています。
「SINGU」は、総務業務と施設管理業務をデータ化して業務を見える化し、DXを推進するプラットフォームです。イベントに合わせてチケットを発行し、処理を記録していくチケッティングシステムの一種で、業務プロセスの標準化、データの自動蓄積を支援します。集まったデータを分析すれば、組織全体の資産価値向上を目指す施策立案にも活用可能です。
パソナ日本総務部では特に、オフィス外にある現場での施設管理や保安巡回といった領域で記録の入力を求められる場面において、「SINGU」のスマホアプリを活用することで円滑に業務を行えるように支援しています。
たとえば、施設の修繕や点検といった作業を行う際、以前はチェック項目などを紙に印刷して持ち歩き、現場で作業記録を手書きし、オフィスに戻ってからPCで改めて入力する、という手順を踏んでいました。記録用の写真もデジカメで撮影して持ち帰り、PC経由で登録する手間が必要でした。
そうした業務にスマホを導入し、「SINGU」にモバイルアクセスできるようにしたところ、作業記録や写真の登録を現場で済ませられるようになり、大きな業務改善が実現しました。
保安巡回の業務でも、要所要所に設置した打刻機で巡回記録を残していましたが、古い機械である打刻機の継続使用が次第に難しくなっています。パソナ日本総務部は「SINGU」の機能を活用し、スマホで各現場のNFCタグにタッチすれば巡回を記録できる仕組みを構築。
これにより、紙ベースだった巡回記録のデジタル化が容易になりました。
MEEQ導入事例集はこちら
総務・施設管理業務で「SINGU」を活用するために、スマホやタブレットを導入し、モバイル通信環境として当初モバイルWi-Fiルーターを使いました。ところが、スマホとルーターの両方を持ち歩く必要があったり、活用が広がるにつれルーターの台数が不足したりと、不便さも目立つように。
この課題を解決しようと、パソナ日本総務部はスマホなどで直接モバイル通信する環境の整備を決断。さまざまなSIMを比較検討し、最終的に「MEEQ SIM」を採用しました。
施設管理などに「SINGU」を利用する事業所は全国各地に点在していて、通信環境はそれぞれ違い、利用したい通信キャリアも異なります。キャリアごとに別の通信事業者を選定していては、契約手続きやSIM管理が煩雑です。
契約や手続きの手間を減らすには、複数のキャリアに対応している通信事業者を選ぶと良いでしょう。その方針でさまざまな事業者を比較し、主要3キャリア対応の「MEEQ」を使うことにしました。
「SINGU」を活用した施設管理や保安巡回では、現場から送信するデータはテキストや写真ファイル程度で、大量データを送ることはありません。そのため、SIM契約時に大容量プランは必要なく、できるだけ小さな容量のプランを選んで通信コストを減らそうと考えました。
ただし、検討したSIMのプランはどれも通信容量が大きく、余計なコストが発生する状況です。それに対し、「MEEQ」には高速月間データ容量10MBといった低容量/低速向けプランが用意されていました。こうしたプランなら月々のコストを最小限に抑え、経費を有効に活用できます。
また、野元さんはSIMを比較検討する過程で、「MEEQ」のWebサイトに掲載されていた使用例が有用だったと評価しました。
野元さん:「導入当時の『MEEQ』のサイト上には、『高速月間データ容量が○○GBなら○○解像度の写真を○○枚送信できます』といった説明があり、利用可能な通信作業のイメージがつかみやすく、契約する通信プランを決めるのに役立ちました。スマホを利用する現場の人たちに対するプラン選定理由の説明もやりやすく、助かっています」
導入した「MEEQ SIM」の通信品質は、速度や安定性に問題はなく、低コストな料金プランながら、通信容量も不足していません。
3キャリア対応に魅力を感じて「MEEQ」を選んだ判断も、想定通り良い結果につながりました。
野元さん:「事業所によってはつながらないキャリアもあるため、利用するキャリアは現場の選択を尊重して、拠点ごとにキャリアを決める方針でした。『MEEQ』は、SIMの対応キャリアを3つのなかから選べて助かっています」
SIMの発注や管理に関しては、SIMを使用現場へ直接送れる「MEEQ」の仕組みが省力化に貢献しています。
野元さん:「発注したSIMの配送先を自由に選べない通信事業者の場合、発注者のところに届いたSIMを現場へ転送しなければなりません。配送処理だけで二度手間、三度手間が必要で、リードタイムが長くなってしまいます。『MEEQ』は、こちらの都合に合わせてSIMをどこに送るか指定可能です。SIMを実際に使う現場へ直送できるので、SIMの申し込みから発送、到着まで考えたときのオペレーションや、運用面の手間という点で、トータルのコストを下げられます」
「MEEQ SIM」の使用状況を確認したり契約プランを変更したりするのに使う管理コンソールも、「SINGU」運用に役立っています。
野元さん:「入手して現場へ送った『MEEQ SIM』は拠点ごとにグループ化して、エリアごとに一目で把握できるよう管理しています。通信データ容量の残りといった通信状況も、すぐに管理コンソールで見られます。もっとも今はまだ容量に余裕があるので、現在のところそこまで細かくチェックしていません」
パソナ日本総務部は、オフィスなどの温湿度管理にも「MEEQ SIM」を利用するようになりました。オフィスや工場の各所に設置した温湿度センサーで計測したデータを、「MEEQ SIM」経由のモバイル通信で集計し、職場環境の改善にいかしています。
計測データを有線LANで集計する従来の方法には、LAN敷設に関する手間やコストの高さ、設置後のセンサー移動が困難、という短所があり、導入に踏み切れないでいました。この短所を、データ集計時の通信を「MEEQ SIM」でモバイル化して解消したのです。
この工夫により、場所や時期を随時変えて計測できるようになり、空調用電力の削減に成功しました。
野元さん:「効果のある取り組みだったので、お客さまから『センサーを増やしてもっと削減提案をしてほしい』との要望をいただいています」
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パソナ日本総務部は「MEEQ」の3キャリア対応という特長をいかし、災害発生時のBCP対策として通信キャリアの多重化も進めようとしています。拠点で利用するSIMの対応キャリアを2つまたは3つに多重化しておけば、通信途絶を回避できる可能性が高まります。
野元さん:「『MEEQ』にはコストメリットがあるので、業務を止められない総務の『SINGU』を多キャリアにする方針です。BCPでキャリアの組み合わせを考えるのに、各SIMのキャリアを確認できる管理コンソールを活用していきます」
「MEEQ」には、SIMを組み込んだ機器が初めて通信する際にアクティベートされる自動アクティベーション機能があり、いざという時に備えて確保しておくBCP用SIMにも適しています。しかも、高いセキュリティを確保した通信にも対応していて、重要な情報を扱うことのある業務でも安心です。
「MEEQ」は機能が豊富で料金プランが多彩なうえ、お客様の目的に合うよう調整した独自プランを作ることも可能です。ミークにご相談くだされば、「MEEQ」の既存プランをベースにして、お客さまに最適なメニューを提案いたします。
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プロジェクト担当者部署・役職:
SINGUサービス部 運営チーム マネージャー 野元庸子さん
ウェブサイト:
https://www.pasona-ns.co.jp/
SINGU:
https://www.pasona-ns.co.jp/service/detail/singu.html