MEEQの詳しい説明や料金プラン、各種オプションなどについて知りたい方はこちらから説明資料をご確認ください。
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株式会社GRIFFYは、IoTやAI、DXが軸の各種ソリューションを手がけるエコモット株式会社から2023年12月1日にカーブアウトした、建設現場向けDXソリューション事業を展開している企業です。建設現場のIoT化やDXを支援し、建設作業の省力化、現場の安全性向上、人手不足対策などを目的に、さまざまなソリューションを提供しています。
主力製品である遠隔臨場システム「Gリポート」は、建設現場の映像を遠隔地から確認できるようにして、検査のリモート実施を可能にするシステム。
国土交通省(国交省)の「国土交通省新技術情報提供システム(NETIS)」に登録されており、移動時間の縮減による省力化や、現場映像の記録による品質向上に貢献する技術として、多くの建設現場で活用されています。
「Gリポート」では、スマートフォンやウェアラブルカメラで撮影した映像を、モバイル通信により管理用Webサイトから閲覧可能とします。GRIFFYは先ごろ、その通信用SIMを「MEEQ
SIM」に切り替えました。大きな理由は、従来契約していた通信事業者が1つのキャリアにしか対応していなかったことです。
建設現場は、利用可能なキャリアの選択肢が限られがち。対応キャリアが1つだけだった以前の通信事業者の場合、別キャリアのSIMを新たに手配する必要に迫られる、という手間が生じていました。そこで、3キャリア対応の「MEEQ
SIM」へ移行しました。
「MEEQ」には、柔軟性の高い契約プラン、映像送信に最適な「上り特化プラン」、大容量プラン、プラン変更の容易さ、使いやすい管理コンソール、といったメリットもありました。
「MEEQ」を採用した詳しい理由や導入後の使用感を、SIMの運用管理を担当されているGRIFFY生産・サービス部 部長の尾田隆之さんと、生産・サービス部 生産管理課 主任の五十嵐梢さんに伺いました。
株式会社GRIFFY 生産・サービス部 部長 尾田隆之さん(右)、生産・サービス部 生産管理課 主任 五十嵐梢さん(左)
ビルや道路、橋、トンネルなどを建設する工事現場では、作業の段階ごとや完了時に検査を実施しなければなりません。しかし、検査のたびに現場まで出向くのは大きな負担です。最近は人手不足もあって移動をできるだけ減らしたいうえ、コロナ禍で検査のリモート化も求められるようになりました。
そんな建設業界のニーズに応えてロングヒットしているソリューションが、GRIFFYの遠隔臨場システム「Gリポート」です。
「Gリポート」は、専用アプリを入れたスマートフォンで現場の様子を撮影し、その映像をモバイル通信により送信し、
管理用Webサイトを介して遠隔地にいる検査担当者が確認可能となるシステムです。撮影は、ヘルメットに装着したウェアラブルカメラでも行えます。
映像はリアルタイムに確認することも、クラウド環境に保存して後日繰り返し見ることも可能です。検査担当者が現場へ出向く回数を減らせて移動コストを抑えられ、検査業務の柔軟性も高められます。建設作業全体の工期およびコストの削減だけでなく、人手不足対策、品質および安全性の向上なども、「Gリポート」で得られる価値です。
出典:国土交通省北海道開発局Webサイト 第4回 現場ニーズと技術シーズのマッチング 資料
https://www.hkd.mlit.go.jp/ky/jg/gijyutu/splaat000001m7r2-att/slo5pa000001dm5d.pdf
2021年より提供している「Gリポート」は、国交省のNETIS登録技術としての信頼性に加え、コロナ禍でリモート検査に対する需要が高まり、利用事例が増えています。
尾田さん:「以前から同様のシステムはありましたが、それらに比べ『Gリポート』は導入も使用も難しくありません。しかも、スマホアプリで手軽に使えるので低コストです。コロナ禍で現場へ行けなかったり、対面検査ができなかったりした状況もあって、利用が急速に広まりました」
国交省からの評価も高く、「『Gリポート』は遠隔臨場システムとしては唯一、従来技術との比較6項目全てで、『従来技術より優れる』」とされました。国交省による「利用者向けの活用効果調査」で高評価を得ており、「今後もぜひ活用したい」とした利用者の割合が類似製品と比較して最も高い結果となりました。
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順調に導入事例を増やしていた「Gリポート」ですが、運用面で課題がありました。それは、主に契約していた通信事業者の対応キャリアが1つしかなく、その影響で管理業務が煩雑になっていたのです。
五十嵐さん:「『Gリポート』を利用する建設現場は、全国各地に広がっています。各現場の通信環境は実にさまざまで、あらかじめ用意しているSIMではうまく通信できない、ということも珍しくありません。『この現場ではこのキャリアを利用したい」との要望や指定をお客さまから受けることもあり、そういった場合には別の通信事業者のSIMを新たに契約する手間をかけていました。」
そんなとき、ある展示会で3キャリア対応の「MEEQ」に出会いました。「MEEQ」なら、契約を1つにまとめられ、省力化とコスト削減が期待できます。そこで、この課題を解決しようと切り替えに向けた検討を開始しました。
五十嵐さん:「『MEEQ』は料金プランが多彩で、さまざまな用途に最適な月間データ容量が選びやすく、無駄な通信コストを抑えられます。また、契約している全SIMで通信容量を分け合える「パケットシェア」プランも、低コスト化に役立っています。」
利用する通信のほとんどを現場で撮影された映像の送信に費やす「Gリポート」の場合、「MEEQ」の「上り特化プラン」が最適でした。
「上り特化プラン」は、下り方向の高速通信容量が少ない代わりに、多くの上り通信を経済的に利用できる料金プランです。「Gリポート」やネットワークカメラによる動画送信など、通信のほとんどが上り方向のソリューションに適しています。
比較的安価に大量の上り通信が行える「上り特化プラン」は、まるで「Gリポート」のために存在するような料金プランだったのです。
五十嵐さんによると、SIMのプラン変更や状況確認に使う管理コンソールも、「MEEQ」採用の大きな理由になったそうです。
五十嵐さん:「レンタル先から戻って来た『Gリポート』用のSIMは、次に貸し出す際すぐ対応できるよう、在庫として手元に置いておきます。そのとき、料金プランを自分で簡単に安いものへ変えられる『MEEQ』の管理コンソールは魅力的でした」
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「Gリポート」で使うSIMを徐々に「MEEQ SIM」へ切り替えているGRIFFYは、期待通りの効果を得られたでしょうか。
「Gリポート」では、高速月間データ容量が25GBの「上り特化プラン」を利用しています。
尾田さん:「『Gリポート』の映像送信は主に検査時だけ実行するので、1日に1GBも使うケースは多くありません。映像データを圧縮して送信する工夫もしているため、上り方向の通信データ容量は月間25GBで足りています。『上り特化プラン』で通信コストを下げられたうえ、通信速度に問題はなく、トラブルも発生していません」
「MEEQ SIM」のプラン変更の容易さが、「Gリポート」運営時のコスト削減や省力化に貢献していました。
五十嵐さん:「レンタルから返ってきたSIMは小さなデータ容量の料金プランに変えて通信費用を抑え、改めて貸し出す際に通信容量を増やします。『MEEQ』は汎用性が高く、料金プランを管理コンソールから簡単に変えられるので、予備のSIMを確保しておいて受注後すぐに貸し出す、という運用が低コストで行えるようになりました」
五十嵐さんは、管理コンソールのSIMグループ化機能も運用効率の改善につながったと評価しています。
五十嵐さん:「特定のお客さまに貸し出しているSIMや、在庫として持っているSIMは、それぞれのグループに分けて管理します。そのため、在庫用SIMや『このお客さまで、この使い方をしている』SIMなどを一覧表示して、状況が把握しやすくなりました。ほかのSIM事業者と違い、契約し直さずグループ化やグループ名の変更、グループへの出し入れが管理コンソールで簡単にできる点も、運用しやすさのポイントです」
実際にSIMの管理を担当している五十嵐さんは、「MEEQ SIM」の発注が簡単なことや、短納期で届くことも、導入後に実感したメリットだとしています。
五十嵐さん:「管理コンソールが他社に比べ分かりやすく、SIMの注文が容易です。事前に料金を確認できますし、在庫があればすぐにSIMを発送してもらえて、短期間で届きます。『Gリポート』を受注してからSIM到着までの手続きがスピーディーに済み、助かっています」
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利用し始めた「MEEQ」で多くのメリットが得られたことから、GRIFFYは「Gリポート」で使うSIMを順次「MEEQ SIM」へ切り替えています。そして、ほかのソリューションでの導入も進め始めました。
通信状況の悪い建設現場で無線LAN(Wi-Fi)環境を構築できる屋外無線伝送装置「Gウェーブ」では、「MEEQ
SIM」のLTE接続でインターネット回線を確保し、各種センサーで取得したデータや現場映像の常時送信を行っています。「Gウェーブ」はLTE回線のほか、光回線や「Starlink」による衛星回線も利用可能なのですが、LTE通信可能エリアからのネットワーク拡張が効果的な建設現場では、手軽に導入できるLTE回線を選ぶお客さまが多く、「MEEQ
SIM」の利用が増える見通しだそうです。
「MEEQ」の料金プランは多彩なうえ柔軟性が高く、たとえばLTE回線を起点に「Gウェーブ」によりネットワークを拡張し大容量のデータ送信が必要なケースでも、1箇所での環境計測データを送信するのみで必要な通信容量が少ないケースでも、最適なプランが見つかります。使い方に合わせた細かなプラン調整も可能です。
本記事を閲覧頂いているお客様において、現在お使いのSIMに課題がある場合は、ぜひ「MEEQ」の利用をご検討ください。
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プロジェクト担当者部署・役職:生産・サービス部 部長 尾田隆之さん、生産・サービス部 生産管理課 主任 五十嵐梢さん
ウェブサイト:
https://griffy.co.jp/
Gリポート:
https://www.gembaroid.jp/product/greport.html